周回遅れの日記

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スマホdeひかり電話を試す

自宅の固定電話の子機のバッテリーが弱っている。
去年の時点で、すでに10分くらいしか保たなくなっていたのだが、長電話しなければ大丈夫なのでそのまま使っていた。
が、だんだんバッテリーが弱ってきて、今日ついに30秒くらいしか保たなくなった。
たぶんバッテリーを交換すれば良いのだが、何せこの固定電話機は12年前の製品で、すでに交換パーツは売っていない(ヤフオクで専用バッテリー売ってたが中古っぽい)。
どうしたものか、と考えて、スマートフォンを子機代わりに使ってみることにする。

NTTにはスマホdeひかり電話という、ちょっと口にするのが恥ずかしいサービスがあって、申込不要で無料で使えるようなので試してみる。

回線:Bフレッツ 100Mbps
ひかりルーター:RT-S300SE
無線親機:光ポータブル Wifiクレードル PWR-Q200-OP
子機:Docomo P-01D(SIMはMVNO
スマホdeひかり電話は「Bフレッツでは動作保証しません」と明記されているので、使えなくても文句は言えない。

無料版のアプリ、AGEphoneをP-01Dにインストールする。
インストール後、初期設定。
タップしていくとすぐに設定が終わって使えるようになった。
ルーターにも内線端末として自動的に登録されていた)
自分の携帯にかける。かかった。
さっそく家族にかけてみる。
あんまり評判のよくないアプリのようだが、うちではすぐに使えたし、音声も話す方も聞く方も支障は無かった。
相性が良かったのか、それと無線親機まで近く(数メートル)だからかもしれない。

アプリは常駐するけど、タスクキラーで消せば勝手に復活することはない。
OSの機能でアプリをSDカードにも移すことができる。
内部ストレージ、メモリ共に少ない機種を使っている場合にはありがたい。

問題点が二つ。
その一、着信を受けられない。
どういうわけか、着信してもスマホで受けることができない。
着信すると(スリープ状態でも)アプリが起動するのだが、どこを押しても着信できないんですが。
何度か電話してもらったが、結局スマホでは受けられなかった。
うちの環境固有の問題かもしれないが、PDFのマニュアルを見ても着信に関する記述がない、ということは着信できない仕様なのか?
謎です。
ひょっとしてSIMがデータ通信用だとダメなのか?と思い、FOMAのSIMを挿して試したがやはりダメだった。

その二、トーン発信ができない。
着信ができないと発信専用になるわけだが、発信後にトーン信号を送れないという問題が判明する。
「○○お客様サービスセンター」みたいなところに電話すると、「新規のお客様は1を、正会員のお客様は2を、準会員のお客様は3を押してください」といった感じでトーン信号を送る場合がある。今日も、もともと平日日中しか受け付けてないサービスセンターに電話する用事があったので、スマートフォンから電話したのだが、何度やってもトーン信号を送ることができなかった。

この通話中の状態で、ロックを外して何かを押せばトーンが送れるような気がしていろいろ試してみたがダメだった。
どうも、通話中は電話を切る以外の操作を一切受け付けないみたいだ。

というわけで、私の環境においては「スマホdeひかり電話」は非常に限定された範囲内でなら、内線子機として使えることが分かった。
子機に使っているのがダメな子で有名なP-01Dなので、これを買い換えれば使えるような気がするけど、まあでも、それ以前にコードレス電話のバッテリを入手した方が確実ですねえ。

(追記)

着信を受けられない、と上で書きましたが訂正。着信を受けることができます。
ただし使いにくい。