周回遅れの日記

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Twitterで仮パスワードを要求される場合

ここまで、Twitterの二段階認証(ログイン認証)について書いてきましたが、ここまでの記事は「PCでTwittrにログインするために、普段持ち歩いているスマホを使って二段階認証する」というケースを想定しています。
だって私がPCメインの人ですから。

しかし、なんといっても脱PCの時代ですから、PCを全く使わない、あるいは仕事でPCは使うがプライベートのSNSはPCを使わないという人も多いのではないかと思います。

私の身内ですが、PCは触れないけどスマートフォンタブレットの二台持ちで、スマートフォンTwitterの二段階認証を有効にしたところ、タブレットTwitterにログインできなくなってしまった人がいます。聞かれたので、どうなっているのか調べました。

タブレットでログインできない

実験してみました。
実験用アカウントで、すでにスマートフォン(P-01D)で二段階認証を有効にしてある状態です。
WindowsPC一台でログイン済みです。
他にログインしている端末はありません。

この状態で、タブレット(Nexus7(2012))のTwitterアプリで、ログインを試みたところ、ログインできませんでした。

「続けるには仮パスワードが必要です。twitter.comで仮パスワードを取得してください。」
と表示されて、ログインできません。

手元にスマートフォンがありますが、PCでログインを試みた場合と異なり、ログインリクエストが送られてきません。
念のため、スマートフォンで生成したバックアップコードをパスワードの代わりに入力してみましたが、やはりログインできません。

なお、すでにWindowsPCでログイン済みなのが関係しているのかと考え、WindowsPCでログイン済みの場合と、ログアウトしている場合を両方試してみましたが、どちらの場合もタブレットからはログインできませんでした。

Web版のTwittertwitter.com)にアクセスして、仮パスワードを取得する必要があるようです。

タブレットでWeb版にもログインできない

Nexus7(2012)の標準ブラウザ(Google Chrome)を開いて、Web版のTwitterにアクセスしてみます。
モバイル版(mobile.twitter.com)の方に飛ばされてしまいます。
モバイル版の方でログインを試みましたが、やっぱりログインできません。

「続けるにはtwitter.com用の一時的なパスワードを生成する必要があります。」と出て、ログインできないのです。
PC版の方に行ければなんとかなるような気がしますが、できない。
Chromeの方で「PC版サイトを見る」にチェックを入れてみますがダメ。
UserAgentを変更できるブラウザを使えば行ける気もしますが面倒なので断念。

この後、二段階認証を有効にしてあるスマートフォンを用いてWeb版のTwitterにアクセスしてみましたが、やはりモバイル版の方に飛ばされます。そして、やはりログインはできません。

PCから仮パスワードを取得する

仮パスワード(一時的なパスワード)は、PCでWeb版のTwitterにアクセスすると取得できます。一種のワンタイムパスワードみたいなものです。

二段階認証が有効になっている場合、Web版のTwitterで、「セキュリティ」の項目で、「他の端末やアプリからログインする場合には仮パスワードが必要です」と注意書きがあります。私も見落としておりましたが、こういう場合のことなんですね。

なお、8月に記事を書くために調べたときは(日本国内からは利用できません)という注意書きがありましたが、今回調べたらこの注意書きが無くなっていました。

Web版のTwitterでの設定画面で、「パスワード」をクリックすると、仮パスワード生成の項目があります(二段階認証が有効でない場合はこの項目はありません)。

Twitterの資格情報を必要とするデバイスやアプリにログインするための仮パスワードを生成します」とあります。
「生成する」のボタンをクリックします。

パスワード入力のダイアログが表示されます。
「仮パスワードを発行するには、現在のパスワードを入力する必要があります。」
「現在」のパスワードを入力します。

12文字の仮パスワードが生成されます。
有効期間は1時間しかないようです。

この仮パスワードを、通常のパスワードの代わりに入力すると、無事タブレットでログインできました。

PCがない場合は?

タブレットスマートフォンからPC版のTwitterにアクセスすることができれば、仮パスワードを取得できると思います、たぶん(未検証)。

手元に二段階認証を有効にしたスマートフォン等がある場合は、その端末を操作して、二段階認証を無効にすれば、他の端末でログインすることができます。
というより、二段階認証を有効にする場合には、先に利用するすべての端末でTwitterにログイン済みの状態にした後で、二段階認証を有効にした方が無難です。

(追記)Nexus7でPC版Twitterサイトに行けます

Nexus7(2012)で、Chromeを使ってPC版Twitterサイトに行けることが分かりました。
といっても、どういう条件でモバイル版ではなくて、PC版の方に行けるのかはよく分かりません。

Google Chromeの方で「PC版サイトを見る」にチェックを入れておきます。
そして、ブックマークや、検索結果からhttps://twitter.comにアクセスしてみます。
あるいは「https://twitter.com」を直打ちしてみます。

モバイル版の方に飛ばされることもありますが、何度も何度も繰り返していると、そのうちにPC版の方にアクセスできます。
どういう条件で決まるのかはよく分かりません。
とにかく、何度も何度も繰り返したらPC版の方に行けました。
一度PC版に飛べた場合は、その後何回かはhttps://twitter.comでPC版の方に続けて飛べましたが、何度も繰り返すうちにまたモバイル版の方に飛ばされるようになってしまいました。

運良く?PC版の方にアクセスできたら、IDとパスワードを入力してログインを試みます。
WindowsPCのときと同様に、ログインリクエストが送信されます。

二段階認証(ログイン認証)を有効にした端末の方にリクエストが送られてきました。

「埼玉県さいたま市浦和区から24秒前にLinuxchrome)を使って送信されました」とあります。
浦和区かあ、惜しい。今自宅ですがその隣の隣です。
リクエストを承認すると、Nexus7(2012)でWeb版のTwitterにログインできます。
アカウント設定の「パスワード」をタップすると、WindowsPCのときと同様に、仮パスワードを生成させることができます。

Twitterのログインパスワードを入力を求められます。

パスワードを入力すると、仮パスワードが表示されました。
これでPCが無くても仮パスワードを取得することができました。

なお、Android版のFirefoxをインストールして試してみましたが、Firefoxでも「PCサイトモード」にチェックを入れてTwitterにアクセスしたら、一発でPC版のサイトに飛ぶことができました。
Chromeよりも確実です。


(追記)二段階認証を設定した端末のTwitterアカウントが消滅した場合

二段階認証(ログイン認証)を設定したスマートフォンで、何らかのエラーにより登録しておいたTwitterのアカウントが消滅してしまいました。
(ちなみに、Dropboxなど他のいくつかのアカウントも消えてしまいました。不安定な端末だとしばしばあり得ることです)。

その後、そのスマホTwitterを起動して、ユーザー名とパスワードを入力してログインし直そうとするのですが、

この通り、仮パスワードを求められてログインできなくなってしまいます。
このとき、PC等で、Web版の方のTwitterにログイン済の状態であれば、仮パスワードを取得してスマホの方でもログインし直すことができるのですが、あいにく、このときログイン済みではありませんでした。
Web版の方にログイン済みでない場合は、ログインにあたって、二段階認証(ログイン認証)を設定した端末にログインリクエストが送られるわけですが、今回はその端末でアカウントが飛んでしまっていますから、ログインリクエストを受信することができません。一瞬、また詰んだか?と思いましたが、幸いバックアップコードが保存してあったため、ログインリクエストの代わりにバックアップコードを使ってWeb版にログインすることができました。そして、仮パスワードを取得して、スマホの方でもアカウントをすべて復旧することができました。

今回の教訓。
バックアップコードは必ず記録しておく。
アカウントが飛ぶような不安定な端末は、二段階認証(ログイン認証)を設定しない。

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