周回遅れの日記

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ドコモポイントが大幅減少など

ドコモのお客様向け会員サービス「ドコモプレミアクラブ/ドコモビジネスプレミアクラブ」のサービス内容を2013年冬以降順次改定いたします。
今回の改定は、スマートフォンの拡大などにより、お客様の携帯電話のご利用状況が変化していることや、ドコモを長期にご契約いただいているお客様への更なる優遇特典拡充のご要望が多いことを踏まえ、「ポイントプログラム」の変更、「会員優待サービス」の拡充、および「安心サポート」の見直しを行います。

ドコモプレミアクラブ/ドコモビジネスプレミアクラブのサービス改定について

こちらに解説があります。
「ドコモプレミアクラブ」、ポイントプログラム大幅改定など

今のままだとポイント付与率が大幅減

私的な変更点。

  • DCMX GOLD(年会費10.500円)契約者は優遇する
  • 長期契約者で、かつ不要なオプションの契約者は優遇する
  • 不要なオプションを契約しない人は優遇しない

要するに長期養分優遇ですね。
通信品質を向上させてパケ・ホーダイ フラットの契約者を増やすんじゃなくて、オプション契約者を増やして稼ぐ方向か。なんか嫌だなあ。

私、一応メイン回線はドコモの長期回線がありまして、現在はポイント付与率が100円につき4ポイントです。
利用料金のうち税抜で100円に満たない額はポイント付与対象とならず、切り捨てされます。

これが改訂後は、最下級の「ベーシックステージ」として、1,000円につき5ポイントの付与率に変更されます。
利用料金のうち税抜で1,000円に満たない額はポイント付与対象とならず、切捨てされます。

仮に、付与対象となる利用料金が税抜で月間1,900円だとしたら、付与されるポイントは、従来基準だと1,900÷100×4=76ポイント、新基準だと1,000÷1,000×5=5ポイントです。
月間1,900円が一年間続いたら、従来基準だと912ポイント、新基準だと60ポイントです。
15分の1です。

オプションを契約するとポイント付与率が増えます
「あんしんパック・おすすめパック」に加入するとポイント付与率が増えます。
でもパック要らない。
iモードケータイ(ガラケー)まだ使ってますので月額210円のiコンシェルに加入してもポイント付与率が増えます。
でも手持ちの携帯はiコンシェル非対応でした。それ以前にiコンシェル要らない。
MNPで転入する際には補償お届けサービスが含まれる「あんしんパック」契約してもいいかも、とちょっと思いましたが、でもMNP回線はどうせまた2年で出るんだよなと考えたらやっぱり要らない(契約期間が短いとあんしんパックをつけてもポイント付与率はたいして上がらない)。

ポイントは改悪か?

改悪だ改悪だと皆さん怒っていらっしゃるようなのですが、私はあんまり怒る気がしない。
というのも、メイン回線のドコモに対する支払額は、すでにずっと月間1,000円台に留まっているからです。タイプシンプルバリュー+SPモード兼iモードのパターンで、通話料がちょっと、メール使いホーダイプランでパケットは無しという形です。
(昔は月1万ドコモに払っていたこともありましたが…)
これは、MVNOのSIMでスマートフォンを使っているからドコモのパケット定額プランを契約していないせいです。月五千六千と払っていればポイント還元率にも敏感になりますが、払いが少ないのでもうどうでもいいや、という感じです。

まあ実際私のような支払の少ない長期契約者を優遇しても仕方ないでしょう。
ポイントは減らしてもいいから、その分MVNOの卸値を値下げしてくれればそれでいいよ、とも思います。
逆に、ドコモべったりのヘビーユーザーさんには悪くない改定ではないでしょうか。たぶん。

プレミアクラブ保証が有料に

ポイントのことよりもこっちが重大な問題かもしれない。
従来、プレミアクラブには「あんしんサポート」があって、3年間無料修理と修理代金あんしんサポートは「月額無料」で利用できました。

無料故障修理サービス
現在ご利用中の携帯電話が万が一故障した場合、ドコモプレミアクラブ会員のお客様に限り、ご購入から3年間無料で修理いたします。
修理代金安心サポート
保証対象外の破損・故障時も安心のサポート。ご購入後3年間は修理代金が5,250円を超える場合でも超過分はいただきません。

プレミアクラブ安心サポート

今後は、これが月額399円に値上げされます。
無料サービスじゃなくて有料オプションの形を取ることになります。

ドコモプレミアクラブの安心サポートを一部統合し、新たに「ケータイ補償サービス」を提供いたします。

  • 「無料故障修理サービス」「修理代金安心サポート」を、3700万人がご契約の「ケータイ補償 お届けサービス」と統合いたします。
  • 新サービスの名称は「ケータイ補償サービス」とし、電話機のトラブルを総合的に補償するサービスとして提供いたします。
  • 対象機種は2013年冬モデル以降の機種となります。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/130626_00.html

保証書による1年間の保証が続くのかは明記がないので分かりません。
さすがに保証書をつけないことはないだろう、という気もしますが、ひょっとしたら保証書無しで販売するかもという気もします。
変更対象は「2013年冬モデル以降」なので、今年の夏モデルまでなら従来の月額無料の「あんしんサポート」が適用になるようです(夏モデル販促が狙い?)。ということは、2014年4月以降に2013年夏モデルより以前の機種を機種変した場合も同じ扱いなのかな。2013年夏モデル以前と2013年冬モデル以降で保証に大きな差がつくことは覚えておく必要があります。

それと、「ケータイ補償サービス」の加入条件には「対応機種のご購入日を含め14日以内のお申込み」とあるので、新規または機種変更の手続きのときに加入しなければ、後付けで加入はできないことになります。したがって、2013年冬モデル以降の機種を白ロムで購入した場合にも「ケータイ補償サービス」を加入することはできないということになろうかと思われます。
2013年夏モデル以前の機種を白ロムで購入した場合の保証は、今後どうなるだろう?
これも明記がないのでよく分かりませんが非常に気になるところです。

電池パックはどうなる?

電池パック安心サポートがどうなるか明記がないのですが、推測するに、2014年4月以降はベーシックステージは電池パック等の提供対象外になる可能性があると思います。
そうだとすれば、人によっては、無料で電池パック提供を受けられる権利を喪失しちゃう場合もあり得ると思います。まだ猶予はありますけど、該当者は2014年3月までに電池パック等を受け取りに行く必要があります。

(追記)

昨日書いた、ポイント付与額の試算は間違いがあったので削除しました。
修正するついでに、いろんな契約パターンで、これまでプレミアステージだった長期契約者のポイント付与がどう変わるか比較してみました。
以下、いずれも「契約期間15年超、月々サポート無し、DCMX加入無し、eビリング割引適用あり」という前提です。

パターン1:1000円コース

iモードケータイ(ガラケー)を待受メインで使っている人を想定。
FOMA、タイプシンプルバリュー+ファミ割MAX50またはひとりでも割50(基本料金780円)、パケホーダイシンプル(0円)、iモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料なし(待受のみ)。パケット通信料なし。
月額合計税込1,078円、税抜1,026円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月1,000÷100×4=40pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月1,000÷1,000×5=5pt
※ポイント減少対策…料金をDCMX(無印)払いにするとポイントが1.5倍に。たった3pt増ですが。

パターン2:2000円コース

iモードケータイ(ガラケー)を契約期間縛り無しで使っている人を想定。
FOMA、タイプSSバリュー(基本料金1,957円)、iモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料・パケット通信料は無料通信分の範囲内。
月額合計税込2,255円、税抜2,147円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月2,100÷100×4=84pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月2,000÷1,000×5=10pt
※ポイント減少対策…料金をDCMX(無印)払いにするとポイントが1.5倍に。たった5pt増ですが。

パターン3:3000円コース

節約優先であんまり3Gのパケットは使わないけど、もしもの場合に備えて二段階定額制を契約している人を想定。
FOMA、タイプSSバリュー+ファミ割MAX50またはひとりでも割50(基本料金980円)、パケ・ホーダイ ダブル2(2,100円)、iモード/SPモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料は無料通信分の範囲内。パケット通信料は40,000パケット以下。
月額合計税込3,378円、税抜3,217円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月3,200÷100×4=128pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月3,000÷1,000×5=15pt
※ポイント減少対策…料金をDCMX(無印)払いにするとポイントが1.5倍に。たった8pt増ですが。

パターン4:6000円コース

iモードケータイ(ガラケー)のiモードのヘビーユーザーさん。
FOMA、タイプSSバリュー+ファミ割MAX50またはひとりでも割50(基本料金980円)、パケ・ホーダイ フラット(5,460円)、iモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料は無料通信分の範囲内。
月額合計税込6,738円、税抜6,417円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月6,400÷100×4=256pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月6,000÷1,000×5=30pt
※ポイント減少対策…iコンシェル(月額210円)を追加契約するとグランプレミアステージに。かつ料金をDCMX(無印)払いにすると付与率アップ(1,000円につき75pt)なので、6,000÷1,000×75=450pt獲得でき、費用の月額210円を考慮してもお得です。

パターン5:Xi3000円コース

Xiのありがちな節約優先の最小構成。
タイプXiにねん(基本料金780円)、Xiパケ・ホーダイ ダブル(2,100円)、SPモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料なし(待受のみ)。パケット通信料は5000KB以下。
月額合計税込3,178円、税抜3,026円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月3,000÷100×4=120pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月3,000÷1,000×5=15pt
※ポイント減少対策…料金をDCMX(無印)払いにするとポイントが1.5倍に。たった8pt増ですが。

パターン6:Xi4000円コース

Xiで、それなりに通話もする場合。
タイプXiにねん(基本料金780円)、Xiカケ・ホーダイ(700円)、Xiパケ・ホーダイ ダブル(2,100円)、SPモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
ドコモ以外への通話15分で通話料15×2×21=630円。パケット通信料は5000KB以下。
月額合計税込4,508円、税抜4,293円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月4,200÷100×4=168pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月4,000÷1,000×5=20pt
※ポイント減少対策…料金をDCMX(無印)払いにするとポイントが1.5倍に。
あんしんパック(月630円)を追加契約するとグランプレミアステージに。かつ料金をDCMX(無印)払いにすると付与率アップ(1,000円につき75pt)で、4,000÷1,000×75=300pt獲得できますが、費用の630円を考えるとマイナスで微妙なところです。はたしてあんしんパックに差額分の価値があるか。

パターン7:Xi7000円コース

Xiで、スマートフォン定額通信を使いまくる人の場合。
タイプXiにねん(基本料金780円)、Xiパケ・ホーダイ フラット(5,985円)、SPモード(315円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
通話料なし(待受のみ)。
月額合計税込7,063円、税抜6,726円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月6,700÷100×4=268pt
2014年4月から、ベーシックステージ(1,000円につき5pt)、毎月6,000÷1,000×5=30pt
※ポイント減少対策…あんしんパック(月630円)を契約するとグランプレミアステージに。かつ料金をDCMX(無印)払いにすると付与率アップ(1,000円につき75pt)で、しかも税抜料金が7,000円を超えるので、7,000÷1,000×75=525pt獲得できます。費用の630円を考えればマイナスですが、差額の月105円で補償お届けがつくと考えれば、まあ許容範囲では。

パターン8:Xiドコモおまかせ6000円コース

Xiで、スマホとかよく分からないんで全部ドコモにお任せしますという感じで契約した人を想定。
タイプXiにねん(基本料金780円)、Xiカケ・ホーダイ(700円)、Xiらくらくパケ・ホーダイ(2,980円)、SPモード(315円)、おすすめパック(525円)、あんしんパック(630円)、ユニバーサルサービス料(3円)、eビリング割引(−20円)。
ドコモ以外への通話15分で通話料15×2×21=630円。
月額合計税込6,543円、うちポイント対象*1分税込5,388円、税抜5,131円。
2014年3月まで、プレミアステージ(100円につき4pt)、毎月5,100÷100×4=204pt
2014年4月から、グランプレミアステージ(1,000円につき50pt)、毎月5,000÷1,000×50=250pt
※このパターンだと、改訂後にポイント付与が増えます。良かったですね。


最後のパターン8のように、もともとドコモ推奨のオプションにお金を払う価値があると考えていた方の場合は、今回の改定でポイントはお得になります。

そうじゃない場合は、ほとんどの場合ポイントは減額になるようです。
ドコモ推奨のオプションのうち、ドコモにしか提供できないものはあんしんパックに含まれる「ケータイ補償サービス」だけです。考慮する必要があるのははっきり言ってこれだけです。だから「ケータイ補償サービス」に630円払う価値があると考えるかどうかがポイントではないかと思います。それ以外のオプションはちょっと…
携帯料金の節約を考えた場合に、真っ先に考えるのはオプションの削減ですから、節約を考えた時点でもうポイントはあきらめるということになるのではないかと。
今後店頭で「ステージが上がってドコモポイントの分お得になりますよ、オプションをつけませんか?」という勧誘が増えると思いますが、オプションの中身をよく考えてから契約していただきたいです。

*1:おすすめパックとあんしんパックがポイントの対象になるのかよく分からないのですが、付加機能使用料に該当しないと判断してポイントの対象外として計算しています。違うかもしれません