周回遅れの日記

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日本郵政がMVNO参入

日本郵政MVNOに参入を検討中、という報道がなされています。

 携帯電話大手から通信設備を借りてサービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)として参入する。スマホは、従来型携帯電話よりも毎月の料金が高い、操作が難しいなどといった理由で、高齢者への普及が若者ほどは進んでいない。日本郵便は、高齢者の利用が多い郵便局で、使い方などを説明しながら販売すれば、需要を掘り起こせると判断した。

日本郵便:格安スマホ参入検討 15年度中 高齢者に需要

郵便局は14年9月末時点で24,202局、簡易郵便局4,072を除いても20,115局*1ですから、SIMの販売店舗網としては郵便局は最強ですね。どうなることか成り行きに注目しています。

ただ、高齢者がターゲットということで、サポートは大変じゃないかと思いますけどね。
自分で初期設定できる人たちはSIMだけ販売しておけば、売りっぱなしでも勝手に端末買って勝手に使ってくれますけど、もうそういう人たちは郵便局でSIMを買ったりしないでしょう。サポートに手間がかかる人たちばっかり抱え込んで大丈夫なんだろうか、という気はします。怪しげな中華端末を持ち込まれて「これ動かないんだけど」と言われて四苦八苦する郵便局員さんの姿が目に浮かびます。
…でも、キャリアショップ並みのサポートが全国津々浦々の郵便局で受けられる、なんてことになったらMNOにとっても大変な脅威になります。たぶんドコモ回線を使うんでしょうから、ドコモはシェアを落としてもMVNOを含めたドコモ回線グループのシェアは大幅に伸びることになるんでしょう。でも、電電公社と郵便局の元国営タッグがauとSBを圧迫する構図は望ましいのかどうか…

まあいずれにせよ今後に注目です。
総務省のキャリアに対するブラフではないか、という指摘もあって、なるほどなあと思います。

*1:(追記)20,115+4,072=24,187で合計が合わないことに後で気づきましたが、分室の存在を忘れておりました。分室15を加えると24,202になります。