SH-07Dを買ってはいけない
ドコモのスマートフォン、SH-07Dを買ってはいけません。
(※ 本稿にはステマが含まれておりますので注意してお読みください。いや、「逆ステマ」というべきか。)
AQUOS PHONE st SH-07D docomo [RED]
- 出版社/メーカー: シャープ
- メディア: エレクトロニクス
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遅い、小さい、容量少ない、こんな機種を買うと絶対に後悔します。
本稿では、SH-07Dがいかにひどい機種なのかをご説明します。
遅い!
CPUはSnapdragon S2 MSM8255 1GHzのシングルコアです。
いまどきシングルコアですよ!
2012年の発売時点を基準にしても、すでに低スペック機です。
2014年の現在では超低スペックです。「超」をあと2つくらい追加したいくらい。
実際、使ってみると分かりますが、今時のアプリはまともに動きません。
タップしてしばらく待っても反応が無いのでおかしいな、ともう一回タップしようとしたら、その瞬間に画面遷移してびっくりすることが頻繁にあります。
こんなに遅いモデル、はっきりいって実用になりません。
Android 2.3にしておけば多少はマシだったかもしれないのですが、無理矢理4.0を動かしてしまったので…
小さい!
小さくて、非常に扱いにくいです。
サイズは107mm*54mm*11.9mm、画面サイズは3.4インチで解像度は480×854。
画面が小さすぎて何にも見えませんよ。
リッチコンテンツを楽しむのに向かないのはもちろん、Excelの表を確認するのも大変です。
現在のアプリは一回り以上大きいサイズを前提に作られているため、アプリの操作に難渋することが多くなります。特に、ソフトウェアキーボードが非常に使いにくい。成人男性の指のサイズでは、ソフトウェアキーボードを打つのはほとんど不可能ではないでしょうか?メールを読めても、返信できないのは悲しすぎます。
スマートフォンは小さい方が使いやすい、などと言っている時代遅れのおっさん(こいつとか)もいるようですが、画面サイズが大きい方が生産性が上がるのは明らかです。携帯性を重視するのであれば、腕時計型などのウェアラブルデバイスを使えば済むことです。コンパクト派の主張には合理性がありません。
メモリの容量少ない!
メモリは少ないです。
RAMが1GB、ROMはたったの4GBしかありません。
4GBあれば十分では?と思うかもしれませんが、そこはガラスマの悲しさ、大量の無駄なプリインストールアプリがでーんと居座っています。
使いたいアプリがあっても容量が足りなくて入れられません。
警告が出て、ふと気づくと内部ストレージの空きがほとんど無い… 常に内部ストレージの空きを気にしながら、おそるおそる使わなくてはならないのです。
好みのアプリを使えないのでは、Androidスマートフォンを使うメリットは無い、と言って良いでしょう。
電池容量少ない!
標準バッテリーの容量は、たったの1,520mAhしかありません。
いまどきのスマホのバッテリー容量はどうか?と同じシャープ製品を調べてみると、13年暮れに発売されたSH-01Fは3000mAhもあります。SH-07Dはその半分しかありません…
まあ5インチ級のSH-01Fと比較するのもかわいそうかもしれません。
しかし、14年1月発売のコンパクトモデルのSH-02Fは2120mAh、13年1月発売のSH-07Eも2,100mAhの容量があります。これに比べると、SH-07Dの充電池容量が大幅に見劣りするのがおわかりになると思います。
いつまで経ってもAndroid 4.0.4 のまま!
OSのアップデートは4.0.4のまま、放置されてします。
もうこのままアップデートが提供されることもないでしょう。
邪魔なストラップホール!
本体左下には邪魔な出っ張りがあります。
いったい何だろうと思いましたが、ストラップホールなのだそうです。
ポケットからSH-07Dを取り出すときに、これがしばしばポケットに引っかかります。
実に煩わしい。
そもそも、現代においては、スマートフォンは両手でしっかりとホールドして使うのが正しい使い方であり、ストラップなど使う必要はありません。
したがって、ストラップホールも無駄です。
邪魔な音楽再生ボタン!
本体の右上、ボリュームボタンに挟まれたところにハードキーが一つあります。
「Playボタン」、音楽再生ボタンです。これを押すと、プリインストールされた音楽再生アプリが起動して音楽の再生がはじまります。
これが非常に邪魔です。普通に保持しているだけなのに、うっかりPlayボタンに触れてしまって音が出てびっくりすることがしばしばよくあります。私の場合は左手で持っているときにやりがちですね。
そもそも、SH-07Dは音楽プレーヤーとして使う人のために開発されたものだということです。
したがって、音楽を聴くためのハードキーがあるのは当然と言えば当然で、邪魔だと文句を言う方がおかしいのかもしれません。つまり、でかくて重い音楽プレーヤーなんて要らない、という人はSH-07Dを買ってはいけないのです。
インカメラが無い!
SH-07Dには外側カメラはあります。800万画素しかありませんが。
しかし、内側のインカメラがありません!
これでは自分撮りもできないし、ビデオ通話もできません。
顔認識させる必要があるアプリも使えないことになります。
NOTTVが使えない!
SH-07DではNOTTVを見ることができません。
NOTTVとは、アナログ放送の跡地にできた日本初のスマートフォン放送局で、サービス開始後二年も経っていないのに150万人以上の契約者がいます。ドコモのほとんどの機種ではNOTTV対応となっていますが、SH-07Dは対応機種に含まれていません。このように、SH-07Dはすでにドコモからも見捨てられた機種となっているのです。
LTE非対応!
SH-07DはLTE非対応です。
一昔前は、LTE対応機種だと、無理にLTEの電波を探そうと試みてかえってつながりにくいようなこともありましたが、周波数帯の再編などを経て、今ではLTEでもまったく問題ありません。かえって、ランチタイムなど混雑する時間帯では、FOMAの方がつながりにくくなるようなことも起きています。2012年の発売当時ならともかく、2014年の今となっては、LTE非対応モデルは完全に時代遅れで、わざわざ買う意味はありません。
まとめ
このように、SH-07Dは本当にひどいモデルであることがおわかりいただけたと思います。
SH-07Dは絶対に買ってはいけません。
特に黒です。
ライム、レッド、ブラックと3色ありますが、ブラックは本当にヤバい。
黒は絶対に買わない方がいいですよ。
もしかしたら、どこかのオンラインショップで安くSH-07Dを売っているのを見かけるかもしれませんが、だまされてはいけません。
なぜ安くなっているのかよく考えてみましょう。
SH-07Dはあまりにも不評で人気がないからこそ、バーゲンの対象になっているのです。
「安物買いの銭失い」という言葉もありますが、バーゲンに安易に飛びつかず、賢いお買い物を心がけたいものですね。
おふざけで書いた駄文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここからは「逆ステマ」ではなくて真面目な話ですが。
SH-07Dは、使い途がはっきりしている方には良いスマホだと思います。
あなたがスマホでやりたいことが何か、明確に把握していますか?
通話とメールチェックができさえすればOK、みたいな人にはお勧め。
電池も長保ちです。この機会にぜひ確保しときましょ。
でも、よく分かんないけど安いから買っちゃえ、みたいな人はSH-07Dは本当にやめておきましょう。
「3,150円でスマホデビューしていろいろ楽しいことできるかな?ワクワク」的な気持ちでいる人は絶対ダメですよ。もっと殺伐とした、夢のない世界に生きる人が使う「道具」なのです…
本題とは全然関係ない話ですが、ついうっかりNOTTVについて調べてしまったので。
NOTTVの契約者数は、昨秋以降、微増続くも契約者数の伸びは完全に頭打ち。
iPhoneじゃNOTTV使えないもんね…
過去一年間の契約者数
2013年02月末 555,558
2013年03月末 683,757
2013年04月末 729,608
2013年05月末 998,925
2013年06月末 1,221,344
2013年07月末 1,351,945
2013年08月末 1,489,263
2013年09月01日時点で1,500,000突破
2013年09月末 1,476,716
2013年10月末 1,480,301
2013年11月末 1,493,575
2013年12月末 1,531,014
2014年01月末 1,527,040
一方、dビデオはiPhoneにも対応し、4月からはキャリアフリー化。
SH-07Dもdビデオ対応ですが、でもSH-07Dで視る人はあんまりいないでしょう。