So-netの新しい音声通話プラン
So-net モバイル LTEから、新しい音声通話プランが発表されました。
ソネット株式会社（So-net) は、モバイル通信サービス『So-net モバイル LTE』（*1）にて、このたび新たに2つの音声通話機能付きプラン「+Talk S2」、「+Talk L」を提供いたします。
プレスリリース | So-net 会社情報
「+Talk S2」は、下り最大150Mbps（*2）の高速データ通信と音声通話ができ、月額料金1,890円（*3）で月間1.5GBまで利用できるプランです。チャージにより容量を増やすことも可能です。「+Talk L」は、下り最大150Mbps（*2）の高速データ通信と音声通話ができ、月額料金4,180円（*3）で月間総量制限なしで利用できるプランです。
So-net モバイル LTEは、ドコモの回線を利用したMVNOサービスです。
モバイルデータ通信専用プランだけではなく、音声通話可能なプランも提供しています。
+Talk S2プラン
+Talk S2プランは月額1,890円（税抜）の音声通話可能なプランです。
So-net同様ドコモ回線を利用するIIJmioの音声通話機能付きSIM（みおふぉん）や、au回線を利用するmineo（マイネオ）と比較すると…
mineo（マイネオ）はauのLTE端末のみ利用可能。
IIJmioとSo-netはLTE非対応端末でも使えますが、au端末は原則として利用できません。
料金面では、IIJmioのミニマムスタートプランは月額1,900円（税抜）で、So-netの+Talk S2プランは月額1,890円（税抜）とほぼ同じですが、固定回線のプロバイダでSo-netを利用している場合は200円（税抜）安くなって*1月額1,690円（税抜）となります。もっとも、au回線を利用したmineo（マイネオ）デュアルタイプの月額1,590円（税抜）には及びません。
通話料はいずれも30秒20円（税抜）の従量制で、家族内も含め無料通話枠はありません。
mineo（マイネオ）のみ、基本料金無料でIP電話のLaLaCallを利用できます。
So-netの+Talk S2プランとIIJmioには該当するサービスはありません。
音声通話の付加機能では、So-netの+Talk S2プランとmineo（マイネオ）デュアルタイプで、月額300円（税抜）で留守番電話を利用できます。
キャッチホンはSo-netの+Talk S2プランは月額200円（税抜）、mineo（マイネオ）デュアルタイプは無料です。
IIJmioは留守電もキャッチホンも利用できません。
mineo（マイネオ）では、家族でまとめてMNP転入して、家族内で余った高速通信量をシェアすることができます。
IIJmioでは、家族でまとめてMNP転入すると、高速通信量をシェアすることができません*2。
So-netの+Talk S2プランでは、現時点で追加SIMの対応プランに含まれていないので、そもそも高速通信容量を家族内でシェアできないようですね。
データ通信の通信量では、So-netの+Talk S2プランは月間1.5GBの高速通信を利用できます。
IIJmioのミニマムスタートプランと、mineo（マイネオ）デュアルタイプは月間1GBです。
高速通信を使い切った後の低速通信の速度は、IIJmioとmineo（マイネオ）が最大200kbpsなのに対し、So-netの+Talk S2プランは最大300kbpsです。
高速通信/低速通信の切替えを任意行って高速通信量を節約できるのはIIJmioだけです。
So-net、mineo（マイネオ）は切替えスイッチがありません。
高速通信時の規制は、mineo（マイネオ）は3日500MB、So-netの+Talk S2プランは3日360MBで規制対象になります。
IIJmioは高速通信時の規制がありません。
低速通信時の規制は、IIJmioは3日366MBの規制があります。
mineo（マイネオ）とSo-netの+Talk S2プランは低速通信時の規制がありません。
IIJmioとmineo（マイネオ）は、余った高速通信量を翌月に繰り越すことができます。
So-netの+Talk S2プランは繰越ができません。
音声通話プランの場合、3者とも短期解約に対しては違約金があります。
So-netの+Talk S2プランは利用開始日から12ヶ月後（13月目）までに解約すると5,000円（税抜）。
mineo（マイネオ）は利用開始日の翌月から12月（13月目）までに解約すると9,500円（税抜）。
IIJmioは利用開始日の翌月を1ヶ月目として、（12ヵ月−利用月数）×1,000円（税抜）で計算した額の音声通話機能解除調定金が必要です。
全体的な印象としては、So-net対IIJmioでは、高速/低速切替スイッチとクーポン繰越がないのをどう評価するかがポイントではないでしょうか。
切替えスイッチと繰越が必要な人にはIIJmioに優位性があり、必要無い人にはSo-netに優位性があるように感じます。
+Talk L プラン
+Talk L プランは、+Talk S2プランと違い、月間の高速通信容量の制限がありません。
もっとも、完全に使い放題というわけではなくて、3日間で360MBの制限を受けるので、30日で換算すると月間最大3.6GBの高速通信容量を利用できる計算になります。
使いすぎても、3日経てば高速通信容量が復活すると考えることもできます。
料金は月額4,180円（税抜）。
+Talk S2プランに比べて2.2倍の料金で、2.4倍の高速通信容量を使うことができるわけですが… うーん、私は「+Talk L プラン」はあんまり使い途を見いだせません。
「3日間の合計データ通信量が360MB以上の場合、通信速度を制限させていただきます。」とありますが、これが「必ず制限します」のか、「混んでるときはあなたを真っ先に帯域制限の対象にします（混んでなければ制限しない）」なのかによって、使い勝手はずいぶん違いますね。実際はどうなるんでしょうか。
