ヤフオクの「中古スマホあんしん補償」

売る方も買う方も、これを意識して出品・入札することになるのではないでしょうか。
実際に利用するかどうかは別として。

ヤフーは、「ヤフオク！」および「Yahoo!ショッピング」で落札・購入したスマートフォンなどを対象に、2年間の補償サービスを提供する「中古スマホあんしん補償」の提供を開始した。利用料は月額500円（税抜、以下同）で、補償期間は契約開始から2年間。2015年7月20日までの申し込み分は、月額300円で契約できるキャンペーンが実施されている。

ヤフオクで落札しても2年間の補償「中古スマホあんしん補償」

Yahoo!補償 中古スマホあんしん補償

補償内容は安い…

補償内容は、「自然故障」が上限20,000円、年1回まで。
盗難紛失が上限10,000円（平均落札価格＋3,000円を超える場合はそれが上限に）、年1回まで。

キャンペーン期間中に申し込んだ場合の費用は一年間3,600円。
キャリアで新品を購入した場合と比べて、料金が安い分、補償内容も安い。

数万円以上の端末を落札したような場合にはあまり頼りにならない。
高額端末は作りも良く、自然故障も少ないと思われる。
高額端末でも紛失盗難リスクはあるけど、盗難紛失は補償額が低いうえ、代替品をヤフーで買わなければならないという条件も付く。

逆に、1万円未満で落札されるようなキャリアの年式の古い端末や、怪しげな中華フォンを落札した場合には結構頼りになるのではなかろうか。7月20日までのキャンペーン期間は、Android 2xやiPhone4あたりの古いスマートフォンを出品するチャンスかも。

水没は対象外

自然故障・紛失・盗難は対象になる。
画面割れ、水没、脱獄、バッテリ交換、OSアップデート、アプリ動作不良は対象外。
水没が対象外というのは重要。

脱獄はダメと書いてあるが、Androidのroot取得端末はダメとは書いてない。
カスロムを焼いたり、いろいろいじりまわしていたら文鎮化して動作しなくなった場合は補償の対象外だろうか？それもいまいち明確ではない。

「動作確認済み」

「動作確認済み」の端末でなければ対象外。
「動作確認」の基準についてはFAQに書いてあるが、たとえばスマートフォンの場合は以下のとおり。

以下の項目が満たされているものを「動作確認済み」としております。
スマートフォン
・物理ボタンが正常に動作する
・タッチパネルが反応する
・液晶に乱れがない
・充電ができる
・電話、通信が正常にできる
・イヤホンやスピーカーから正常に音が出る
・カメラで写真が撮れる

中古・SIMフリースマホに安心を。 - 中古スマホあんしん補償 よくある質問 - Yahoo!補償

今後、中古端末を出品する場合は出品者としては、この項目を意識して商品説明を書くことになるだろう。

「中古スマホあんしん補償」では、この「動作確認項目」をひとつでも満たさない場合を「ジャンク品」と定義し、ジャンク品は対象外としている。

「動作確認」の審査はどのように行われるのか、いまひとつ明確ではない。
出品者が「ジャンク品」として出品していたとしても、実際に落札者の手元に届いた端末をチェックしたら「動作確認」の要件を満たしていた（と落札者が主張する）場合は、補償の申込の審査に通ってしまうように思われる。
このあたり不正利用の温床になりかねないところですけどね。

文鎮端末は？

いわゆる「文鎮化」した状態で出品された端末は「電話、通信が正常にできる」「カメラで写真が撮れる」の要件を満たさないので「動作確認項目」を満たさず、補償の対象外となるものと思われる。