Polar ProTrainerのお引越し
WindowsXPからWindows7(64ビット版)へ移行するにあたり、私が使っているサイクルコンピュータ、Polar CS400のデータ管理ソフト、ProTrainerのデータのお引越をします。
なお、本稿は同一物理マシンでマルチブートしている環境でのお引越ですが、違うマシンへのお引越でも基本的には同じだと思います。
Windows XP 機のProtrainerのユーザーデータを確保
従前使っていた古いWindows XP に置いてある、ProTrainerのデータを確保します。
まずどこにデータがあるのか確認します。
ProTrainerを起動して、「オプション」>「ユーザプロパティ」>「一般」タブの「データフォルダー」にユーザーデータの置場所が表示されています。
デフォルトの設定のまま使っている場合は、ProTrainerのインストール先(C:\Program Files\Polar\Polar ProTrainer)にデータフォルダがあるはずです。ユーザー名のついたフォルダがそうです。
私は同一物理マシン内での引っ越しなので、データの場所を確認するだけですが、違うマシンへお引っ越しする場合には、データフォルダをUSBメモリ等にコピーしておきます。
たとえば、ユーザー名が”Hinkyaku”であれば、C:\Program Files\Polar\Polar ProTrainer\Hinkyakuフォルダをまるごとコピーしておきます。
Windows7 x64 機 にユーザーデータをコピーする
Protrainer は古いソフトなので、データの保存先が適切ではありません。
デフォルトではプログラムフォルダの中にデータを置かせようとしますが、その通りにすることはお勧めしません。他の場所にユーザーデータフォルダを置くべきだと思います。
ユーザーデータフォルダの場所は、ユーザープロファイルフォルダでも構いませんし、他の場所(たとえば、D:\Data\Polar\Hinkyaku 等)でも構いません。
場所を決めたら、ユーザーデータをその場所にコピーしておきます。
Windows7 x64 機にProtrainerをインストールしてユーザーデータをインポート
CS400の付属品のCD-ROMを挿入し、Setup.exeを実行してインストールします。
(実際には、付属品のCD-ROMのイメージを仮想ドライブにマウントして実行しています)
UACを無効にしていない方はUACの確認画面が出るはず。
私はUACは無効にしているので、すぐにインストールが終わり起動します。
セキュリティソフトが警告を発していますが「すべて許可」しちゃいます。
古いソフトウェアなので、7においては挙動が怪しいのだと思います。
起動後、「New Person」のデータを入力するよう促されますが、右下の「Add Existing Person」を押します。
フォルダの選択画面が出るので、ユーザーデータをコピーした場所を開きます。
ユーザー名のフォルダを開くと、「ユーザー名.ppd」(たとえば、ユーザー名が”Hinkyaku”であれば、Hinkyaku.ppd)というファイルがあるので、それを選択して「開く」を押すと、ユーザーデータがインポートされます。
Protrainer を日本語化する
「Options」>「Preferences」>「General」タブを開きます。
インストール後の状態では、「Language」に日本語がありませんが、先にフォントを選択します。
「Font for Views」のフォントのアイコンをクリックすると、フォントの選択のダイアログが出るので、適当なフォントを選びます。
ここでは「@メイリオ」を選んでみます。
「Language」のドロップダウンメニューに「Japanese」が出るので、「Japanese」を選択します。
無事日本語化できました… できてない。曜日が横向きになってます。
フォントを選び直します。
「@メイリオ」ではなく、「MS UI Gothic」にすると、無事横向きだった字が正常になりました。
ユーザーの設定はすべて維持されているはずですが、一応確認します。
Windows7 x64 機 にIrDAアダプタをインストールする
サイコンからPCへデータを転送するためには、赤外線通信を利用できるようにする必要があります。
IrDA(赤外線通信)機能があるノートPCなどであればこの手順は不要ですが、これはデスクトップPCなので、サイコンとは別売りの外付けのIrDAアダプタをインストールする必要があります。
私がCS400を購入したのは2009年のことですが、IrDAアダプタはPolar純正品ではなくて、ヤフオクで購入したバルク品のアダプタ(Kingsun KS-959)を使っていました。当時のメモを見ると、「純正品、ヨドバシ¥9,870、Wiggle£36.78、ヤフオクバルク品は送料込み1080円」とありますから安さに引かれてバルク品を買ったのでしょう。このバルク品、一年くらいは順調に使えていたのですが、徐々に接続に時間がかかったり、PCと接続中に接続が途切れたりするようになってしまいました。だましだまし使っていたはいたものの、昨年にはPCにつなぐとBSODになったり、勝手に再起動したりするようになりもう故障と判断。
さらに、このバルク品は64ビット版のドライバがないことが判明。64ビット版Windowsでは使えないので、いい機会なのでPolar純正品を入手しました(やはりヤフオクで中古品を安く入手できた)。
余談ながら、ヤフオクバルク品はWindows7 の32ビット版ではVistaのドライバで動作しました。
上がPolar純正品、下がヤフオクで安く買えたバルク品。
Polarの純正アダプタでも、64ビット版に対応しているものと、64ビット版非対応のものがあるからややこしいです。黒いのが64ビット対応版で、白い(銀色)のが64ビット版非対応であるようですが、海外通販サイトで商品を見ていると必ずしもそうではないような気もします。現物を入手してみないと分からないかもしれません。
AREA I (アイ) USB接続赤外線通信アダプタ Irda ver1.3 SD-IRU1Fという64ビット版対応のIrdaアダプタもあるそうなのですが、ずっと入手困難な状態が続いています(2011年には1500円くらいで買えたらしいのですが)。
Polar IRWave USB2.0 IrDAをWindows7 x64 機にインストールします。
マニュアルとは異なりますが、横着していきなりアダプタをUSBポートに挿しちゃいます。
アダプタをUSBポートに挿入後、デバイスマネージャを起動すると(Windows+Rを押して、「devmgmt.msc」を実行します)、アダプタが「不明なデバイス」として認識されています。
「不明なデバイス」を右クリックして、ドライバの更新を行います。
アダプタの付属品のCD-ROMを光学ドライブに挿入します(実際には、CDから抜いたイメージを仮想ドライブにマウントしています)。
「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択します。
ドライバファイルのある場所を選択するよう促されるので、CD-ROMの「Vista64」フォルダを選択します。
ドライバがインストールされました。
再起動指示があるので再起動します。
再起動後、ProTrainerを起動して、CS400と接続してみます。
無事接続できました。
というわけでお引越は完了なのですが、やはり赤外線通信はちょっと安定性に欠けるところがあるように思います。
Polar純正品を使っても、たまに機嫌を損ねて接続トラブルが起きることがあります。
やっぱBluetoothとかで接続するモデルの方が確実性が高いですねえ。
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