周回遅れの日記

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Googleに吸われたデータは死後どうするか

Google死後のデータの扱いを指定できるツールで、自分が死んだ後のデータの取扱を設定できるというお話。
死後データをすべて削除する、あるいは誰かに託すなどの処理をあらかじめ設定できるという「Inactive Account Manager」というツールが発表されたとの由。

「終活」として、自分の死後の処理を予め定めておくという話でもあるのですが、私がちょっと気になるのは「なんらかの理由でアカウントが無効になった場合に」( …if your account becomes inactive for any reason.)という表現で、つまりアカウントの所有者の死亡、意思能力喪失などに限った話ではないのでは?ということです。
googleガイドラインに違反
・ 第三者アカウント乗っ取り
・ 自分の誤操作
等等、アカウントが無効になるケースというのはいろいろ考えられるわけで、そうすると、一時的には主たるアカウントが無効になった場合は、自分の管理するサブアカウントにデータを移行するように設定し、サブアカウントも無効になった場合にはデータを削除するとか家族のアカウントに移動するとか、そういう取扱がよいのかななどと思ったりします。
私のデータはどうしよう。
Googleにあるデータは全部消えちゃっていいかな、と思います。
Googleドライブの中身も、Gmailなども全部ローカルにバックアップしてあるし。HDDとかの扱いをどうするかは問題ですが。

もう一つ気になるのは、他人からデータを託されたらどうすればいいんだ、ということです。
家族からメールとかブログとかデジカメ写真とかの管理を託されるのは構いませんが、友人知人はどうしよう、あるいはネット上のIDでしか知らない人から託されるようなことがあったらどうしよう。
渡されるデータがどんなものなのか分かりません。
ひょっとしたら勤務先から勝手に持ち出した顧客リストや、どっかで落とした違法コピーソフトや、児童ポルノ画像や、江ノ島で猫に首輪をつけているところを自分撮りした動画が含まれてるかもしれません。そういうのを考えると安易に受け取れません。
でも私が受け取らないと、故人が託したかったデータが完全に抹消されちゃう。そう考えると安易にリジェクトするのも気が引けます。
一番安直な解決策は、私も死んでしまうことです。
自分の主たるアカウントのデータを別アカウントに移して空っぽにした後で故人からのデータを受け取り、その後自分も死んだことにして、誰か適当な人に「天涯孤独で他に頼れる人がいません、お願いします」とか言って託してしまう。
これで私は苦悩から解放されます。託された人は苦悩することになりますが、その人も結局自分も死んだことにして誰か他の人に回し(以下略)
なんてことにならないことを祈ります。