Windows8の出荷台数について
今日の日経に「誤算のウィンドウズ8 マイクロソフトに迫る落日」という記事が出ています。
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読んでいてびっくりしたのは、
(Windows8 のライセンスのダウングレード権に基づいて)Windows 7をプリインストールしたPCは、販売集計上はWindows8として数えられる。
へえー、そうなのか、と思いましたがよく考えてみれば当然ですね。
売ってる商品はたしかにWindows8のライセンスだもんね。
「ある大手情報機器販売会社の場合、企業向けの販売台数に占める8(ダウングレードせず販売されるもの)はわずか5%。」
「実に95%がダウングレードされている。」
「今回の8は(ダウングレードされて販売されるものが)異常に多い」※()内は私がつけくわえた注釈で、原記事にはありません。
95%ってすごい数字。
まあ全体では、もっとダウングレードモデルの販売は少ないんでしょう。
法人向けじゃなくて個人向けモデルだともっと少ないでしょう。
でもやっぱ95%ってすごいわ。けど。
先月、Windows8の累計販売本数が1億本を超えた、Windows7と同じペースだという発表がありましたが、そのうちの相当部分は、ダウングレード権を行使してWindows7をプリインストールされて出荷されているわけですねえ。
とはいえ、記憶によれば、2009年にWindows7が出たときにも、かなりの数のXPダウングレード
モデルがあったはずです。BTOパソコンでは多くのPCでOSの選択肢にダウングレードのXPがあり、特にエプソンダイレクトなんかはほとんどがダウングレード選択可だった記憶があります。
ただ、2009年ころは、Windows7拒絶という雰囲気ではなかった、と思います。
拒絶じゃなくて、不安だったんじゃないかな。Vistaリリース時の嫌な思い出もあって、7が不安だから、念のためXPプリインモデルを買って、SP1が出るころには7も安定するだろうから7に移行しよう、そんな雰囲気だったと記憶しています。
今は違うと思う。はっきりWindows8を拒絶するって感じがします。いずれWindows8に移行しようなんて感じではない。
だいたいWindows8は去年の段階でかなり完成度は高かったんじゃないかと思います。ただ、方向性が(PCユーザーにとっては)明後日の方向を向いたまま完成してしまっていて、「改修を重ねて完成度を高めたら使えるようになる」なんてことはない。サービスパック、じゃなくて27日にプレビュー版が出るWindows8.1 も方向性は同じですから、この流れは変わらないですね。