周回遅れの日記

はてなダイアリーから移転

法人向けはやっぱしほとんど7

法人向けでは8はほとんど売れてないんだって。

2014年1Qは特需でウハウハだよ、という記事なのですが、その真ん中あたりでちょっとお茶を吹きそうになりました。

ただ、法人向けPCの中心となっているのは、圧倒的にWindows 7であることにも注目しておくべきだ。
ガートナージャパンによると、「あるPCメーカーでは、法人向けPCの出荷台数の9割以上がWindows 7。また別のメーカーでは、Windows 7は全体の40%強とするものの、残り60%弱のWindows 8のうち、95%がWindows 7にダウングレードしている」とする。

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】XP特需本番! 見通し上回る空前の成長に沸くPC業界 1~3月の法人向けPC需要は過去最高に!? - PC Watch

法人向けで、Windows8(8.1も含むのでしょう)が動いているマシンは一割以下なんですねえ。
想像をたくましくすれば、おそらくその一割はタッチスクリーンを積極的に使おう、という明確な意図の元に、積極的にWindows8を選択しているのでしょう。そういう積極的意図がない、単なる古いPCの更新であれば7を選択する、という流れが決定的になっているのでしょうね。

一方ではこんな話もあります。

Windows XPからの買い替えは、Windows 7が中心となりますが、Windows 8も徐々にシェアを伸ばし、2017年に入って法人PCの5割を超え、2017年12月末には法人PCの稼働台数、3,712万台の65.0%がWindows 8を搭載したPCになるとIDCでは予測しています。

http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20131021Apr.html

「搭載」が何を意味するのかはっきりしませんが、8で納品されるのが一割以下という状態では、あと3年で8がインストールされたPCが法人向けの5割に達するのは難しいのではないでしょうか。
ただし、8のライセンスで販売してダウングレード権に基づき7をインストールして納品するPCを「8搭載PC」とカウントするのであれば、たしかに2017年に5割くらいに達するだろうとは思います。おそらくそう読むべきなのでしょう。ユーザーが購入した権利はまぎれもなく「8を使用する権利」なのですから。流通関係者向けの統計のようですしね。

ダウングレードして納品が95%、という記事は以前も読んだことがあります。
Windows 8 がどのくらい売れている、8のシェアがどーしたこーした、という話になった場合は、どういう基準で統計を取っているのか、「Windows 8 PC」とは具体的に何を意味するのかという前提をはっきりさせないと、何がなんだか分からなくなってしまいますね。

Windows8は少なくともデスクトップ向けとしては失敗だった、という感じになってきておりまして、「Windows 8」は「新しいVista」などという笑えない話も出てきております(MEじゃないのが救い)。
とはいえ、まるっきり失敗だったというわけでもなくて、大型のタブレットではそれなりに評価されていているようです。私の周りにも8.1のDELLタブレットを買って便利に使ってる人がおります。(私もちょっと欲しいかも、なんて思ってたりする。)
なのに、Surfaceの需要を読み間違えましたなんて話になってたりして、いったい何やってるんだろうって感じではあります。
日本マイクロソフトでもWindows8はもうダメだと思われてたんでしょうか。