周回遅れの日記

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freetelのSIMフリースマートフォン

6月から発売される、「freetel」のSIMフリースマートフォンについてメモ。
実売9800円のスマホなど、「freetel」ブランドに3端末追加
スペック表は販売元のプレスリリース(PDF注意)に載っている。

「Priori」3.5インチのロースペックモデル

最初、「3.5インチ」というところに目が停まって、もし幅が50mmくらいだったら通話用に欲しいかも!と思ったのだが、サイズが116.5×61.5×11.3mmということで興味が薄れた。
まあ60mm程度でも現在は幅が狭い方であるのだけれど。

とはいえ、実売1万円前後(税込)で入手できるSIMフリースマホなので、多くを求めない人にはそれなりに使い出があるかも。
シングルコア1GhzのSpreadtrumの「SC7710」でメモリ512MBストレージ512MB*1なので、スペック的には最底辺クラス。
とはいえ、解像度480*320の3.5インチの画面では、どのみちたいしたことはできない。ゴミアプリも入ってないだろうし、通話+メールチェック程度ならわりと快適に使えるかもしれない。バッテリは1500mAhしかないが、シングルコアなので電池保ちも良さそうだから、テザリング母艦としての用途もいいかも。

…で、調べていて思ったのだけれど、この「Priori」、もしかしたら同一販売元のFT132Aから、デュアルSIM機能を除いたものではないか?
スペックが一致する部分が多い。型番からしてもそんな感じ。

FT132Aはだいたい13,000円程度のようなので、ここからデュアルSIM機能を除いたら3,000円安くなって1万円の「Priori」ができたということだろうか。

対応周波数が「W-CDMA(850/1900/2100MHz)」とある。
ということは、ドコモMVNOのSIMを使う場合にはFOMAプラスエリアは使えない可能性があるので、使う場所によっては注意が必要ですな。

うーん、このスペックで、実売1万円(税込)が高いか安いかは微妙なところ。
メーカーサポートや保証次第では有りかもしれない。
でも、中古市場では、1万円出せばSO-03Dクラスを買えちゃうわけで…

スマートフォンを使用したことのない方や、お子様にも気軽にご使用いただけます。

とあるけれども、初めての人がこれを使おうとするとつまずくと思うよ。
「お子様向け」は有りだと思う。最初に分かっている人が全部設定して子どもに使わせるには向いているのではないか。ゲーム等で遊ばせないためにこれを持たせる、というのも有りかも。

Nico」5インチサイズのデュアルSIMモデル

Nico」は、一般的な5インチのでっかいサイズで、キャリアから出ているSO-01FとかLGのG2(LGL22、L-01F)とかと同じくらいの大きさ。ただし、スペックはキャリアの最新モデルより大きく劣る。解像度はqHDってことは960×540だ。ストレージ4GBなのはアプリを入れるのにかなり制約になると思うし、バッテリも2,000mAhしかない(今どきのキャリアの5インチスマホは3,000mAhくらい積んでる)。「Nico」は実売19,000円程度(税込)で売るようだが、スペックを考えるとむしろ割高感がある。G2を一括0円で買うか白ロムを22,500くらいで買った方がいい。
ただし、デュアルSIMという他にあまりない特徴があるので、それを活かせる場合には良いでしょう。
海外出張の多い人とか、SIMを差し換える手間が省けるので。
LTE非対応だけど、「W-CDMA(2100/800/1900MHz)」とあるのでFOMAプラスエリアでも使えますね。

発売済みの、同じデュアルSIMのCP-F03aと比べると、「Nico」の方がスペックが高くてやや安い。

LTE XM」LTE対応のデュアルSIMモデル

LTE XM」は、「Nico」とスペックがほぼ同じ。ガワもたぶん同じ。
LTE対応のSOCに変えただけでしょうか。
実売価格は3万円程度(税込)とかなり高い。
でも国内発売されているLTE対応のデュアルSIMモデルは希少だから仕方ないのでは。
対応周波数が「LTE(2100/800)」とある。ということは、ドコモMVNOのSIMを使う場合、1.5Ghz帯と1.7Ghz帯に対応しないので、下り最大150Mbpsには対応しないということになる。とはいえ「特に速い周波数が使えない」というだけですけどね。

*1:インプレスの記事の「ストレージ8GB」はプレスリリースと違うのでおそらく誤り。