周回遅れの日記

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SH-07Dのコピペについて

SH-07Dコピペはあり得る話だと思う。
ドコモのスマートフォン、SH-07DにはWi-Fiの欠陥があるので、うっかりしていると予想外の課金をされかねないという話。

最近、こんなコピペがよく貼られている。
元は某巨大掲示板の投稿と思われる。

docomoオンラインショップのセールでSH07Dを買った。
商品到着後初期設定をしているとSPモードでメール設定が出来ずにdocomoメールへのバージョンアップが必要と判明した。
設定の方法が解らなかったので151操作担当に設定方法を教えてもらいながら無事にdocomoメール設定完了!…
したと思っていたんだけど請求書が来て驚いた。モバイル通信を使ってdocomoメール設定をした為にパケ代が上限Maxの5700円に達していたのである。
下限390円〜上限5700円のパケット定額に入っていて利用量によって金額が変動するプランだという事は担当者に説明済みだったのだが担当者からはアップデート=上限5700円到達しますがよろしいですか?のお伺いは一切なかった。これおかしいですよね?

私ににはこの投稿が真実かどうか確かめる術がない。
ネタっぽい気もする。が、SH-07Dであれば起こりうる話だと思う。
SH-07DにはWi-Fiの不具合があるからだ。

プリインストールされているspモードメールをドコモメールにアップデートするためには、いったんモバイルデータ通信を有効にしてspモードで認証しなければならない。
Wi-Fi通信のまま、ドコモメールをダウンロードしようとすると、こんな感じのメッセージが出る。

Wi-Fi切断確認
Wi-FiをOFFにしてユーザー認証を行う必要があります。
Wi-FiをOFFにしますか?
ユーザー認証完了後、自動的にWi-FiをONに戻しアップデートします。

この通りにすると、一瞬だけモバイルデータ通信が発生してパケット通信料が発生する。
パケホーダイ・フラットを契約していない場合は従量制で課金されるが、認証が終わり次第、再度Wi-Fiが自動的に有効になりさえすれば、課金額はたいしたことにならないはずである。おそらく1,000パケット程度で、パケホーダイ・ダブルを契約しているなら月372円の範囲に収まるはずだ。
151の人も、このとおりに案内したのだと思われる。
「課金される可能性はありますが、言われたとおりに操作していただければ、372円の範囲に収まりますよ」って感じのことも言ったかもしれない。

問題は、いったんWi-FiをOFFにした後、再び本当に有効になるかどうかである。
SH-07Dはここに問題がある。
Wi-FiをONからOFFにした後、再びONにしようとしても実際にはONにならないことが多いのだ。

OFFをONにしようとしても「エラー」と表示されるだけで、Wi-Fi接続ができない。
私はよくこの症状に悩まされている。検索すると他にも報告が見つかるので、たぶんSH-07Dという機種に共通の問題なのではないかと思う。
何度かチャレンジしているとそのうちに機嫌を直してくれて無事ONになることもあるが、どうにもならない場合は再起動するしかない。そうすると数分間SH-07Dが使えなくなるので、急いでいるときは本当にイライラする。

本件でも、このWi-FiがONにならない症状が発生したのではないかと想像する。
もしそうなったとすると、モバイルデータ通信は有効なまま、Wi-Fiがいつまで経ってもONにならないので、ずーっと従量制のパケット通信料が発生したままになる。その一方、151の人は、ドコモアプリケーションマネージャーがWi-Fiを自動的にONにしたことを前提に案内を続けてしまう。ほとんどのユーザーはWi-Fiの扇アイコンが出ないので途中でおかしいと気づくだろうが、初めてAndroidスマホを触る人は気づかないかもしれない。
その結果として、満額の5,700円(税抜)が課金されてしまった…

あるいは、その後、ブラウザからspモードにアクセスしてDocomo IDを有効にしたりする工程もあるけれども、そこで起きたことかもしれない。151の人はいったんWi-Fiを切ってモバイルデータ通信で認証してあと、すぐにWi-FiをONに戻すよう操作を指示して、ユーザーはその通りに操作をしたけれども、実際にはWi-FiはONになっていなかった。従量制のパケット通信料が発生している状態にもかかわらず、151の人はWi-FiがONになっていることを前提にアプリの使い方をだらだらと案内したりして、結果的に満額課金されてしまった…

…というのが私の想像である。

この人は151でウソの案内をされた、と怒っているようだが、実際はWi-FiをONにできない端末が原因なのではないだろうか。もちろん、SH-07Dのそういう欠陥を把握せずに操作を案内したという点で151の人にも落ち度はあるが。

なお、このコピペには続きがあって、ドコモにクレームを入れたところ、謝罪があって次月以降の利用料金から減額という形で返金(税抜で5,700-372=5,328円返金かな?)されたのだという。
この返金についても、真偽のほどは不明。
でも、返金が実際にあったのだとすれば、ドコモが端末の不具合が原因だと認めたので、返金に応じたのだと考えられる。逆に言うと、パケホーダイ・ダブルの契約者がゴネれば返金されるという先例だと考えない方が良いのではないかと思う。SH-07D以外の、Wi-Fiに不具合のない真っ当な端末だったら返金対応にはならなかったのではないか。

SH-07Dは買ってはいけない端末だった

だからSH-07Dは買っちゃいけないって、オンラインショップのバーゲンセールのときにあれほどしつこく書いたのに…
SH-07Dを買ってはいけない - 周回遅れの日記

このように、SH-07Dはパケ死するおそれのある極めて危険な端末なので、新品未使用のまま手放した方がいいと思います。
全部私が引き取ります。