UBCDをUSBメモリに焼く
UBCDをUSBメモリから起動できるように、USBメモリに書き込みます。
Ultimate Boot CD(UBCD)には、無料で使えるツールが大量に収録されています。
公式からisoファイルをダウンロードして、光学メディアに焼いて手元に用意しておくと、何かトラブルがあったときに役立ちます。
でも、最近ではそもそも、光学ドライブがないPCを使っている方も多いですね。
そして、何よりCD-RやCD-RWも使う機会が減ってきました。
若い方には、CDなんて見たことない!って人もいることでしょう。
今ではUSBメモリに書き込んで使う方がお手軽かもしれません。
USBメモリにUBCDを書き込んでブート可能にするやり方、忘れてたのでメモ。
CDに書き込む場合と違って、単に焼くだけでは起動してくれないのです。
ネタ元は公式のここです。
なお、以下ではWindows 7 Professional x64 で作業しています。
isoファイルを準備する
公式サイトから、UBCDのISOファイルをダウンロードします。
現在、最新版は5.3.2です。
600MB近くあるので、環境によっては結構時間がかかります。
ダウンロードしたファイル(ここではubcd532.iso)を適当なソフトを用いて解凍します。
ここではExplzhを用いて解凍していますが、isoファイルの解凍機能があれば何でも構いません。
解凍したフォルダ(ここではubcd532フォルダ)のパスを確認しておきます。
ここではD:ドライブの直下に置いてあるので、「D:\ubcd532」です。
あとあとパスを入力するので、解凍したフォルダをルートに近い方に置いておいた方が何かと楽ではあります。
USBメモリを準備する
UBCDを書き込むUSBメモリを準備します。
WindowsPCにUSBメモリを接続して、エクスプローラーでUSBメモリを選択して、右クリック。
FAT32でクイックフォーマットします。
フォーマットするとUSBメモリの中身は全部消えますから、フォーマット前に消えて困るファイルが含まれていないか、予め確認してください。
USBメモリに割り当てられているドライブ名を確認しておきます。
ここでは、「F:」です。
もし必要ならドライブレターを変更します。
UBCDを書き込む
コマンドプロンプトを開きます。
Windowsキー+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「cmd」と打って「OK」をクリックします。
ここからコマンドプロンプトで作業をしますが、長いパスを手打ちで打つのが不安な方は、予めメモ帳などでコマンドを打っておき、それをコピーしておくと楽です。コマンドプロンプトの上で右クリックして「編集」>「貼り付け」を左クリックすると、クリップボードにコピーしておいたコマンドを貼り付けることができます。
さて、コマンドプロンプトを開くと、カレントディレクトリがユーザープロファイルフォルダになっていると思うのですが、先ほど解凍したUBCDフォルダにカレントディレクトリを移動します。
「C:\Users\%username% >」の右側でカーソルが点滅していると思うのですが、そこに以下のようなコマンドを打ちます。空白は半角スペースです。
cd /d D:\ubcd532\ubcd\tools\win32\ubcd2usb
環境によって、パスが異なることに注意してください。
上記のコマンドはUBCDフォルダを「D:\ubcd532」に置いた場合です。
あなたがUBCDフォルダを置いた場所に合わせて修正してください。
たとえば、解凍したUBCDフォルダが「C:\Users\%username%\Downloads\ubcd532」にある場合はこうなります。
cd C:\Users\%username%\Downloads\ubcd532\ubcd\tools\win32\ubcd2usb
また、UBCDバージョンが違えばパスも違う点に注意してください。
ここでは現時点の最新版である5.3.2を使っているので「ubcd532」ですが、なんらかの理由で古いバージョン(たとえば5.2.0)を使いたい場合は、解凍したフォルダ名が変わるので、それに合わせてフォルダ名を変更する必要があります(「ubcd520」)。
正しく打てたら「Enter」を押します。
カレントディレクトリを移動すると、次の行にこのように移動先のディレクトリが表示されます。
続けて、以下のようなコマンドを打ちます。空白は半角スペースです。
ubcd2usb D:\ubcd532 F:
ここでもあなたの環境に合わせてパスを修正する必要があります。
「D\ubcd532」は、解凍したUBCDフォルダのパスに合わせてください。
「F:」は、UBCDを書き込むUSBメモリのドライブレターに合わせてください。
たとえば、UBCDフォルダが「C:\Users\%username%\Downloads\ubcd532」に置いてあって、USBメモリのドライブレターが「Z:」であればこうなります。
ubcd2usb C:\Users\%username%\Downloads\ubcd532 Z:
正しく打てたら「Enter」を押します。
書き込みがはじまります。
少し時間がかかりますが、USBメモリを抜かないように気をつけてください。
「UBCD2USB: Bootable UBCD memory stick was successfully created」と表示されたら書き込み終了です。
「Exit」と打って、コマンドプロンプトを終了させてください。
アクティブかどうか確認する
念のため、USBメモリがアクティブになっているかどうか確認します。
書き込んだUSBメモリを挿したままの状態で、Windowsキー+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「diskmgmt.msc」と打って「ディスクの管理」を開きます。
接続されているストレージがずらりと並びますが、UBCDを書き込んだUSBメモリを探して、「アクティブ」と表示されていれば成功です。
UBCDを起動する
USBメモリを挿した状態で、PCの電源を入れ、ブートメニューからUSBメモリを選択すれば(USB-HDDとかUSB-ZIPとか)UBCDを起動することができます。
メーカー製のPCの場合は、起動直後、Windowsが立ち上がる前に、メーカーのロゴなどが表示されるときがあると思うのですが、そこでDeleteキーとかF12とかF10とか、なんか指定されたキーを押せばブートメニューが出るはずです。詳しくはお使いのPCのマニュアルを参照してください。
古いPCの場合、そもそもUSBメモリからブートできない場合があります。2GB以上の容量のUSBメモリを使うとブートできないなんてのもあるようです。いざトラブルになった場合に途方に暮れないためにも、UBCDを書き込んだら、本当にブートできるかどうか実際に試してみることをお勧めします。