周回遅れの日記

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HDD購入後のテスト

WesternDigitalの新しいHDDを買ったので、初期不良が無いかData Lifeguard Diagnostic for DOSでテストしました。
[rakuten:edion:10125168:detail]
先月の末にWD30EZRX-1TBPを購入しました。
低回転の5400rpmの3TBのハードディスクで、倉庫用に使う予定です。
購入した時点ではもちろん予見していたわけではありませんが、今ものすごい勢いで円安が進んでいるようなので(これを書いている間に、NYで114円まで行ったというニュースが来ました)、HDDなどPCパーツが必要な方は値上がり前に確保しておいた方がいいかもしれませんね。

購入したのはエディオン楽天市場店です。
ここでHDDを買っても、販売店の保証がないのです。
(ちなみにAmazonで3年保証付きで買うならこちら)

売店の保証はつきませんが、初期不良があれば交換してもらえます。
が、商品到着後14日以内にエディオン楽天市場店に連絡しなければなりません。
なので、急いでテストを行って初期不良がないか確認します。

梱包はこんな感じでした。

外付けケースで使用する予定ですが、テストの時間を少しでも短縮したいので、サブマシンのHDDを抜いて、新しく購入したWD30EZRX-1TBPを取り付けてSATAポートと接続します。
古いPCなので、SATA2.0で3Gb/sでの接続ですが、USBの外付けよりははるかにマシです。

今回はWDのツール、Data Lifeguard Diagnosticを使ってテストします。
Software and Firmware Downloads | WD Support
Windows版のWinDLGもありますし、Data Lifeguard Diagnostic for DOS を焼いても良いのですが、UBCDにData Lifeguard Diagnostic for DOS 5.22が収録されているので、お手軽にUBCDをUSBメモリに焼いて使うことにします。

UBCDをUSBメモリに書き込む方法については別に記事を書きました。
UBCDをUSBメモリに焼く - 周回遅れの日記

新しいHDDを取り付けたPCに、UBCDを書き込んだUSBメモリを挿入して電源を入れ、ブートメニューを呼び出します。
あ、無事にHDDは認識されているようですね。

HDDはまっさらの状態なので、当然HDDから起動できません。
USBメモリからUBCDを起動します。

うっかり写真を撮り忘れてしまったのですが… DLGでテストする前に、UBCDに収録されているGSmartControlを使って、S.M.A.R.T.を確認しましたが、特に異常はありませんでした。

(なお、これは後でWindowsからみたときのS.M.A.R.T.です)

UBCDのメニューに戻って、HDD>Diagonosis とたどって、Data Lifeguard Diagnostic for DOS (Western Digital) 5.22 を起動します。

今回は、「Quick Test」→「Write Zeros To Drive(ゼロフィル)」→「Extend test」の順にテストを行います。
本物のジサカーさんはもっと入念にテストをやるようですが、私はジサカーじゃないですし、なにより面倒なので一日で終わる程度のお手軽なテストにとどめておきます。

メニューです。キーボードの上下キーでカーソルを動かし、Enterキーで決定します。

最初に、メニューの一番上の「Select Drive」でテストしたいドライブを選ぶ… のですが、今回テストに使うPCには、テストするWD30EZRX一台しか接続してませんので選ぶ必要がありません。もし、二台以上のHDDを接続している場合は、間違ってテスト対象ではないHDDのデータを消してしまうことがないように気をつける必要があります。

最初は「Quick Test」です。ごく短時間に終わる簡易検査です。

Quick Test takes approximately 5 minutes to complete on the selected drive.

「R」キーを押すとテストがはじまります。

プログレスバーに進行状況が表示されますが、すぐに終わります。

3分弱で"TEST COMPLETED WITHOUT ERRORS"と表示されました。
無事テスト終了です。幸いエラーは出ませんでした。

次にWrite Zeros To Drive(ゼロフィル)です。
Escapeキーを押してメニューに戻り、Write Zeros To Driveを選んでEnterキーを押します。


Full Erase writes zeros to the entire drive.
Quick Erase writes zeros to the first and last million sectors of the drive.

"Full Erase"で、HDD全体にゼロを書き込みます。
本来はデータを消去するためのものですが、HDDの全セクタに一回ずつ書き込みを行うので、もしHDDに書き込みを行うまで判明しない不良セクタがあってもゼロを書き込むのでそれが分かる可能性が高くなります。
ゼロを上書きするので、当然ながらHDDに保存されていたデータは全部消えます。もっとも、今回は新品のまっさらのHDDのテストなのでデータが消えても差し支えありません。
ここでは「F」キーを押して、Full Eraseを行います。

データが消えちゃうよ?本当にいいの?と聞かれますが、「C」キーを押して実行します。

今度は結構時間がかかります。
所要時間見込み(ESTIMATED TIME REMAINING)は5時間40分ほどと表示されています。
もし、なんらかの理由でテストを中止したい場合は、「Alt」キーと「X」キーを同時押しすれば中止することができます(Hit "ALT-X" to abort...)。HDDが回ってますから、いきなり電源スイッチを切ったりしない方がいいでしょう。

しばらく放置して…
"DONE - FULL ERASE COMPLETED SUCCESSFULLY"と表示されました。
無事終了です。
ELAPSED TIME - 07:39:01 と表示されていますので、開始当初の見込み所要時間より2時間ほど長くかかってしまいました。

続けてExtend testを行います。
Escapeキーを押してメニューに戻り、Extend testを選んでEnterキーを押します。

ゼロフィルで全セクタに書き込みを行ったので、その後にExtend testで全セクタを検査すれば不良があれば判明するはず… です。

「R」キーを押すと、まず簡易テスト(QuickTest)がはじまります。

最初のQuickTest同様、3分程度でQuickTestは終わりました。
続けて「C」キーを押して、Extend testを実行します。

今度も時間がかかります。
所要時間見込み(ESTIMATED TIME REMAINING)は5時間30分ほどと表示されています。

"No ERRORS FOUND"と表示されました。
幸い、エラーは発見されなかったようです。
"ELAPSED TIME - 07:37:38"とありますから、所要時間はゼロフィルのときと同じくらいでした。

というわけで、とりあえず初期不良は無さそうだ、ということが分かりました。
これで一安心、なのですが、購入してしばらく経ってから不具合が出ることもあるので、しばらくは注意しながら使っていきたいと思います。14日経っちゃったら初期不良で交換できないので、もうRMAに頼るしかありませんね。