周回遅れの日記

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ケータイ補償お届けで同一機種を受け取れるとは限らない

docomo Xperia Z SO-02E、携帯補償お届けサービスで別機種交換となる場合も
という記事を読んで、「そんなおかしな話はあるまい、変な担当者に当たったんだろう」と思ったが、利用規約をチェックしたら本当にあり得ることが分かった。
ドコモ歴十何年の長期ユーザーですが、恥ずかしながら初めて知りました。

第17条
 ドコモは、前条に基づきご利用者から補償のお申込みを受けた場合は、ご申告内容を精査し、補償の対象となると判断した場合は、補償を申込まれた登録電話機1台につき以下に定める製品を、補償のお申込み時にご利用者が指定された住所(日本国内の住所)にドコモが別に定める方法によりお送り致します。
(1) 補償を申込まれた登録電話機の交換電話機 1台
(2) 上記交換電話機の電池パック 1個
2 前項に基づきドコモがご利用者に提供する交換電話機は、原則として補償を申込まれた登録電話機と同一機種および同一カラーとします。ただし、登録電話機と同一機種または同一カラーの携帯電話機のご提供が在庫不足等の事由により困難な場合は、別途ドコモが指定する機種またはカラーの携帯電話機とします(これにより、ご利用者は、交換電話機においてご利用いただける機能、サービスまたは料金等が変更になる場合があることをご了承いただきます)。

ケータイ補償 お届けサービスご利用規約(2013年5月16日現在)

受け取れるのは原則として「登録電話機と同一機種および同一カラー」ですが、これはあくまでも原則。
「登録電話機と同一機種または同一カラーの携帯電話機のご提供が在庫不足の事由により困難な場合」場合は例外となり適用されない。
例外事由が非常に広い。
例外に該当する場合は、「別途ドコモが指定する機種またはカラーの携帯電話機」となる。
しかもかっこ書きで「(これにより、ご利用者は、交換電話機においてご利用いただける機能、サービスまたは料金等が変更になる場合があることをご了承いただきます)」とある。
したがって、補償対象の端末と、受け取れる端末の機能に大きな差がある場合もあり得る。
今回のケースではSO-02EがSC-05Dになったそうだが、最新のSC-04EやSO-04Eを紛失したら、ホッカイロF-10Dや、バカでドジでノロマな(注、愛情表現です)P-01Dと交換になる可能性もありうるわけだ。
スマートフォンを紛失したらiモードケータイ(ガラケー)に交換される、逆にiモードケータイを紛失したらスマートフォンに交換される可能性もあり得る。FOMAスマートフォンを紛失して交換を請求したら、在庫不足なので、XiスマートフォンFOMAiモードケータイのどちらかを選べと言われるケースは今後増えそうな気がする。

このあたり、あくまでサービスの本質は音声通信にある、という前提に基づくシステムであるように思われる(Wifi専用のDtabが対象機種じゃないのもその辺の理由か)。携帯電話による音声通話は日常生活に不可欠なインフラだから、通話できなくなったら困る、だから音声通話は可能な端末を代わりに提供します(音声通話以外の機能は知ったこっちゃない)、という発想ではないかと思われる。10年前ならそれで良いだろうが、今時数万円するスマートフォンを買うユーザーに音声通話を主目的としている人なんていないだろう、と思う。
 ましてや、ケータイ補償お届けをオプションでつける人はこの端末がいい、この端末を使いたいからこそわざわざお金払ってオプションをつけるわけで、それが全然違うモノに交換されたらそりゃ怒るだろうと思う。

それはともかく、SO-02Eでリフレッシュ品の在庫がありませんというのはショックな話。
なんとなく、交換用にドコモは無駄に大量に在庫を持っているというイメージがあったので(単に私がそう思い込んでいるだけですが)。
相談したドコモショップに在庫が無かったのではなくて、ケータイ補償お届けサービスセンターに在庫がなかったという話なので、つまり全国探しても無いということ。
SO-02Eといえば、100万台近く出た人気モデルですよ。
その人気モデルですら在庫不足で交換できませんでは、マイナー商品(たとえば売れ筋から外れた幅の狭いコンパクトモデル)はいざというときに在庫不足になる可能性がなおさら高い。

これが有料オプションで、しかも次の新モデルからは値上げになっちゃうとはたまらん、と思う。
13年冬モデルから適用になるケータイ補償サービスでも同じ取扱いになるのだろうか。