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ドコモ新料金プランについて

「カケホーダイ&パケあえる」と称するドコモの新料金プランについて、ドコモから正式に発表がありました。

株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、国内の音声通話を定額とし、パケット通信のデータ通信量を家族間・同一法人間等で分け合える新たな料金プラン「カケホーダイ&パケあえるTM」と長期ご利用者向けの割引サービス「ずっとドコモ割」や25歳以下のお客さまが割引対象となる「U25応援割TM」を2014年6月1日(日曜)から提供いたします。

報道発表資料 : 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 | お知らせ | NTTドコモ

国内通話が定額でかけ放題、パケットシェア、長期契約者向けのパケットパック割引など。
新料金プランのご説明はこちらへ。

以下、思ったことを適当に。

従来のプランはどうなる?

プレスリリースには明記がありませんが、現在契約中のプランは、新プランの開始以降もそのまま継続できるのだろうと思われます。新プランへの強制転換があるならその旨明記があるでしょうから、現在契約中のプランはそのまま使い続けられるのでしょう。

ただし、xi向け既存プランは14年8月末で新規受付を終了するとあります。
既存プランの方が良いという方は気をつける必要があります。

既存プランの扱い
Xiの既存プランおよび既存プランに関連する割引サービスについては、2014年8月末をもって新規受付を終了します。(FOMAの既存プランについては、引き続き新規のご契約が可能です)

報道発表資料 : 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 | お知らせ | NTTドコモ

新プランに変更する場合、従来の割引サービスのなかには継続できないものがあります。

以下の割引サービスは、基本プランでは契約できません。契約中の場合は廃止となります。
Xiカケ・ホーダイ、Xiパケット定額サービス、FOMAパケット定額サービス、ファミ割MAX50、ひとりでも割50、(新)いちねん割引、継続利用割引サービス、ゆうゆうコール、WORLD CALLいっかつ割引、ビジネス割50、応援学割2011/2012/2013、ドコモへスイッチ学割、ドコモの学割、学生家族いっしょ割、全キッズ割、プラスiPhone割、プラスXi割、Xiデータプラン ライト割、ドコモにのりかえ割、ドコモへスイッチ割、ドコモへおかえり割 など

料金・割引 | NTTドコモ

ドコモにMNPでPIした人は「ドコモにのりかえ割」による基本料金割引を継続できないわけですね。
なお、「など」と書かれているのでこれは限定列挙ではありません。たとえば「Xiデビュースマホ割」による月サポ増量はどうなるのでしょうか。

基本プランは、ファミリー割引も契約いただけます。

料金・割引 | NTTドコモ

ファミリー割引は契約できるとあります。

通話料金の設定がない?

従来プランでは、30秒20円の従量通話料金がありましたが、新プランでは通話料金の設定がありません。
これは「国内通話無料」だから当然ですが、ということは従量制プランは提供されないということでしょうか。
従来、待受専用で電話番号を維持する場合、タイプxiにねん、またはタイプシンプルバリュー(2年契約)であれば月743円で維持できました。しかし、従量制プランが無いということになると、維持費はスマホで2,700円、iモードケータイ(ガラケー)では2,200ですから大幅な値上げになりますね。
また、既存プランで「家族への国内通話24時間無料」を利用して、もっぱらファミ割りグループ内の通話のみに利用していた人の場合も同様に値上げになります。

新プランの「カケホーダイ」で必ずしもお得になるわけではない、という点は要注意ではないかと思います。待受専用で、ドコモへの通話料をなるべく発生させないような使い方をしていた場合は、現在のプランを維持して新プランに転換すべきではないでしょう。

同一ファミ割りグループ内に新旧プランが併存する場合

新プランのモデルケースでは、家族4人が同時に新プランに転換する場合を前提にしています。この場合は、国内通話料無料ですから、当然家族内の通話はすべて無料となります。

ですが、新プランに移った人と、既存プラン(「タイプXiにねん」)のままの人が併存している場合はどうなるのでしょうか。
新プランの人から既存プランの人への発信は、国内通話料無料ですから当然無料です。
では、既存プランの「タイプXiにねん」の人から新プランの人への発信は?
新プランでもファミリー割引は契約できるので、「タイプXiにねん」からであれば、従来通り家族内通話料無料は維持される、ような気もしますが明記がないのでよく分かりません。

「ずっとドコモ割」はパケットパックに対して適用される

このほか、今回の料金プランでは、長期ご利用者向けに、ご利用いただいている契約期間に応じて、「ずっとドコモ割」を自動的に適用させていただきます。

報道発表資料 : 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 | お知らせ | NTTドコモ

長期利用者向けに対する料金の割引となる「ずっとドコモ割」ですが、これはパケットパックに対して適用されるので、パケットパックを契約しない場合は何の割引もありません。
したがって、データ通信を使わない通話専用の人、通話はドコモのカケホーダイを使うけどデータ通信はMVNOのSIMを挿したモバイルルーターで行う、といった人にはメリットがありません。

要するにドコモ漬けにならなきゃダメ

通話もドコモ、モバイルデータ通信もドコモ、家族みんなドコモ、という方にとってはすごくうれしい新プランではないかと思います。いろいろ工夫すれば、ドコモの新プランより安く上げることが可能ですが、でも工夫には手間がかかります。違う通信事業者を使い分けるのもわずらわしいです。そういう工夫の煩わしさを感じることなく、ドコモショップ一個所で用が済むというのもうれしいですね。

でも、単に回線を維持するだけで、待受専用に使っている方、待受にすら使わない方の場合はカケホーダイが強制される分値上げになりますね。
通話してくれる回線、パケットを使ってくれる回線は優遇する、でも単に寝ている回線の契約は要らないということではなかろうかと思います。まあ企業としては当然のことではあろうとは思いますが。利用実態のない回線をこれ以上増やすつもりはないということですね。

私はドコモの超長期回線がありますけど、工夫してなるべくドコモへの通話料、パケット料を払わないようにしているので、正直今回のプラン変更には微妙な気持ちです。ちなみに、今日確定した私の3月の従量制通話料は590円ですから、この水準が続くとすれば国内通話料無料のメリットがない… まあ通話しまくる月は通話しまくるわけですけど、でも毎月通話しまくるというわけでもないんですよね。