周回遅れの日記

はてなダイアリーから移転

WindowsUpdate後に勝手に自動再起動させない

Windows Update 後に勝手に自動再起動されて泣いている方が話題になっているようです。
勝手に自動再起動させないメモ。
ただし最後に書きますが、私はこの設定はあんまり推奨しないです…

WindowsUpdateが自動更新で行われた場合、終了後一定時間(デフォルトでは15分)経過後に強制的に自動再起動が行われるようになっています。自動再起動のことを予期していない場合は、ちょっと目を離した隙に作業を勝手に中断させられたり、保存中のファイルが壊れたり、大事な通信を強制的に中断させられたりといったトラブルに巻き込まれる可能性があります。

「再起動しろって言ってないのに、勝手に自動再起動させないで!」という方のために、「勝手に再起動」を行わない設定があります。

(以下、Windows 7 Professional x64 で操作しています。Vista以降だと基本的に同じ操作だと思います)

グループポリシーエディタを起動します。
Windowsキー+「R」を押して、「ファイル名を指定して実行」のダイアログを出現させ、「gpedit.msc」と打ってEnterを押します。

左側のツリーから、「コンピュータの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「Windows Update」を順にたどっていきます。
右側ペインの「スケジュールされた自動更新のインストールで、ログオンしているユーザーがいる場合には自動的に再起動しない」を選択して右クリック、コンテキストメニューから「編集」をクリック。

「有効」にチェックを入れて「適用」をクリックします。

これで、Windows Update が自動的に行われた後に、勝手に自動再起動することはなくなります。
ただし、Windows Update後に、再起動を促す警告ダイアログは出ます。そのとき、よく読まずに適当にクリックすると、あなたの操作によって再起動してしまいますから注意してください。

また、いつまでも再起動しないでいると、いつまでも更新が適用されません。
本来、一刻も早く更新を適用したいからこそ、自動更新を有効にしているはず。なのに、いつまでも再起動しないでいてはその趣旨を没却させてしまいます(そういう点では、「勝手に自動再起動」がデフォルトなのは正しい、と思います)。
作業中のデータをすべて保存するなどして、自動再起動しても差し支えない状態になったら、忘れないうちに速やかに、手動で必ず再起動を行う必要があります。

グループポリシーエディタを使えない場合

一部のエディション(7のHome Premiumなど)ではグループポリシーエディターがありません。
グループポリシーエディターがない場合は、レジストリエディターからこの設定を行う必要があります。

Windowsキー+「R」を押して、「ファイル名を指定して実行」のダイアログを出現させ、「regedit」と打ってEnterを押して、レジストリエディタを起動します。

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU」というキーを開きます。
左側のツリーを「HKEY_LOCAL_MACHINE」>「SOFTWARE」>「Policies」>「Microsoft」>「Windows」>「WindowsUpdate」>「AU」と順番にたどっていきます。
「NoAutoRebootWithLoggedOnUsers」という値(項目)があるか確認します。
この値(項目)がない場合は、ダブルワード(DWORD 32ビット)で値を作成します。
「データ」を「1」に設定します。
これでグループポリシーエディタによって設定した場合と同様に、Windows Update が自動的に行われた後に、勝手に自動再起動することはなくなります。
注意点も上に同じ。

別の選択肢:自動更新を有効にしない

WindowsUpdate後に勝手に自動再起動させない別の方法もあります。
そもそも、自動更新を有効にしなければ良いのです。

Windows7の場合は、「コントロールパネル」>「Windows Update」>「設定の変更」で、自動更新の設定を変更することができます。

「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」に設定している場合は、ユーザーがいちいちWindowsUpdateを行わなくても良い代わり、前記のように気づかないうちに勝手に自動再起動が行われる可能性があります。

「更新プログラムをダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する」
「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する」
「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」
以上3つのうちいずれかに設定している場合は、そもそも自動更新が行われないので、勝手に自動再起動されることもあり得ません。
その代わり、ユーザーがいちいちWindowsUpdateを行わなければなりません。

でも、手動更新はそんなに負担でしょうか?
いつ来るか分からない更新プログラムを、毎日毎日手動でチェックし続けなければならない、というわけではないのです。
定例のWindows Update は月2回(たいていは1回だけ)で、予めいつ配信されるか分かっています。定例外の更新は最近は滅多にないし、コンシューマー向け製品を対象とする緊急の定例外の更新がある場合はニュースサイトに大々的に流れるはずです。そんなにたいした負担ではありません。

いやいや、手動更新するなんてやっぱり面倒くさいよ、という方は、上記のように勝手に自動再起動させない設定にすると、いつまで経っても手動で再起動させないのではないでしょうか、面倒くさくて

そういう意味では、私は、
「1. Microsoftおすすめのとおり自動更新を有効にして、「勝手に自動再起動」も有効にしておく」
「2. 自動更新を有効にしない。手動でWindows Updateを行う」
のどちらかを推奨したいと思います。
「3. 自動更新を有効にするが、「勝手に自動再起動」は無効にする」というのはあんまり推奨したくないです。