周回遅れの日記

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「クリックポスト」について

日本郵便の新サービス、「クリックポスト」についてのメモ。
小型物品配送向けサービスの拡充 〜ゆうパケットの取扱開始〜(PDF113kバイト)(PDF注意)
まだヤフーの方にはリリースが出ていないようです。
6月16日から取扱開始ということなので、そのうちヤフーの方でも発表があるのでしょう。

レターパックライトとの違い

  クリックポスト レターパックライト
料金  164円(税込)   360円(税込)
決済  ヤフーウォレット  専用封筒購入
専用封筒   自由  専用封筒のみ
サイズ 34 × 25 × 3cm 34 × 24.8 × 3cm
重量   1kg以下   4kg以内
差出  ポスト投函可  ポスト投函可
追跡    可能    可能
配達  郵便受け投函  郵便受け投函

こうしてみると、レターパックライトがクリックポストに対して勝る点はほとんどありません。
重量制限くらいでしょうか。
1kg以上の荷物はクリックポストでは送ることができないが、レターパックライトなら送ることができる、という程度です。鉄製パーツとか、厚手の書籍はレターパックライトを使う必要があるのかもしれません。
もっとも、私の扱うものには梱包込みで厚さ30mm以内でかつ重量1kg以上、などというものはちょっと思い当たりません。なので、もうレターパックライトを使うことはないのかなあ。

買い置きのレターパックライト封筒はどうしよう?

レターパックライトの交換手数料は一枚につき41円です。
国内の料金表(主な手数料) - 日本郵便
クリックポストの決済はヤフーウォレットですから、レターパックライトの未使用封筒を郵便局に持っていって、これをクリックポストの料金の支払いに充当してくれ、などという話は通らないでしょう。

オクで売られているレターパックライト封筒、値崩れするでしょうか?
大幅に値下がりするようなら、クリックポスト発送で送料を受け取ってレターパックライト封筒で発送するのに使ってもいいのでしょうが。

定形外との違い

  クリックポスト 定形外
料金  164円(税込)    重量による
決済  ヤフーウォレット    窓口・切手
サイズ 34 × 25 × 3cm 3辺90cm長辺60cm以内
重量   1kg以下     4kg以内
差出  ポスト投函可   ポスト投函可
追跡    可能      なし
配達  郵便受け投函   郵便受け投函

クリックポストには簡易書留はつけられないらしい。
ということは、高額商品の場合はクリックポストは使いにくいですね。一年に一回くらい、高額の金券や株主優待券の発送で簡易書留付きの定形郵便を送ることがありますが、この用途はクリックポストでは代替できないと思われます。

定形外(書留なし・特定記録なし)と比較すると、「34*25*3、1kg以下」という制限を超えてしまう場合は、クリックポストを使えないので、今後も定形外を使うことになろうかと思われます。

「34*25*3、1kg以下」の制限に収まる場合は、追加料金なしでも追跡が可能な分クリックポストが優位なので、基本的にはクリックポストを使うことになるでしょう。
ただし、追跡が不要(特定記録を付けない)で、かつ定形サイズに収まる場合または定形外100g以内の場合は、クリックポストよりも送料が安くなるので、一応選択肢としてクリックポストと定形/定形外郵便を提示して落札者に選択してもらう形を取ってもいいでしょう。でも、面倒だから全部クリックポストに統一しちゃった方がいいかも。

クリックポストの決済はヤフーウォレット限定なので、切手をまとめ買いして節約している人はクリックポストは使いにくいですね。逆にTポイントを貯めている人はクリックポストの方が使いやすいでしょう。

クロネコメール便との違い

  クリックポスト クロネコメール便
料金  164円(税込) 厚さ1cm82円、2cm164円(税込)
サイズ 34 × 25 × 3cm  3辺60cm長辺34cm以内
重量   1kg以下        1kg以内
差出  ポスト投函可      ポスト投函不可
追跡    可能         可能
配達  郵便受け投函      郵便受け投函

サイズ・重量を比較すると、クロネコメール便の方が制限が厳しいです。
クロネコメール便で送れるサイズのものは、すべてクリックポストで送ることができます。

クロネコメール便は厚さ10mm以下なら82円で送れるので、厚さ10mm以下はクロネコメール便、厚さ10mm以上はクリックポスト、という使い分けになるのではないかと思います。

配達日数に関しては、定形外郵便の配達日数から想像するに、クロネコメール便よりクリックポストの方がだいたい一日くらい速くなるんじゃないかと思いますが、これは実際にサービスがはじまってみないと分かりません。

重量違反のクリックポストの扱いは?

「34×25×3cm」のサイズを超える荷物、または1kgの制限を超える荷物について、クリックポストの申込みをして、郵便ポストに荷物を投函してしまった場合の扱いはどうなるのでしょう。
サイズ違反の場合はたぶん郵便ポストに入らず投函できないと思うので、あり得るのは重量違反の場合ですね。

重量違反の場合は問答無用で差出人のところに戻ってくるのか。
それとも違反でも配達したうえで、超過料金がヤフーウォレットのクレカに強制課金されるような形になるのか。
リリースには何も書いてありませんが、ちょっと気になります。

(追記)プリンターが無い人はどうする?

うっかりして気づきませんでしたが、今はプリンターのない世帯が結構あるんですよね。特に若い子。

クロネコメール便も定形外郵便もレターパックも、宛名は手書きでも差し支えありません。
でもクリックポストを利用するには、自分でラベルを印刷しなければなりません。手書きで利用する方法はないと思います。プリンターの無い人にとってはちょっとハードルが高いですね。
コンビニのプリンターを利用する手もありますが、たとえば実家に送るラベルなら構わないかもしれませんが、オークションの落札者の住所をパブリックな場所で印刷するのはやっぱり抵抗があるでしょうね。
郵便局の窓口で印刷してくれるサービスがあったりするといいんじゃないかと思いますが。
一枚20円くらいで。