P-01Dでテザリング
IIJmioのSIMを挿したP-01Dでテザリングを有効にして、モバイルルーター代わりに使ってみます。
※ しばらく前に書きかけで放置していたものですが、P-01Dを処分する前にちゃんと仕上げることにしました。
アクセスポイントの名前を確認する
すでにP-01DにIIJmioのSIMカードを挿入して、モバイルデータ通信ができるように初期設定が済んでいることが前提となります。もし、初期設定のやり方が分からない場合は公式のマニュアルを参照してください。
初期設定の際に作ったIIJmio用のAPNの名前を確認しておきます。
「設定」>「無線とネットワーク」>「モバイルネットワーク」>「アクセスポイント」で、アクセスポイントの名前を確認しておきます。
APN変更アプリ
APN切り替えというアプリをインストールしておきます。
普段使用するAPNをあらかじめ設定しておくとあとあと楽です。
「APN切り替え」アプリを起動して、左下の▽をタップして、「普段使用するAPN」に、さきほど確認したIIJmio用のAPNを設定しておきます。
テザリング用アクセスポイントを設定する
ポータブルWi-Fi用アクセスポイントを設定します。
「設定」>「無線とネットワーク」>「テザリングとポータブルアクセスポイント」>「ポータブルWi-Fiアクセスポイントの設定」を開きます。
「Wi-Fiアクセスポイントを設定」をタップして開きます。
Wi-Fiアクセスポイントを設定します。
ネットワークSSIDには任意の名称を入力します。
識別しやすい名称を適当に決めてください。ただし、SSIDは周囲に公表するものなので、本名とか社名とかを入れるのはお勧めしません。
末尾の「_nomap」は一種のおまじないです。
なお、SSIDを隠したり(ステルスSSID)、複数のSSIDを設定して使い分けるようなことはできません。
「セキュリティ」をOpenにすると、パスワードを入力しなくても接続できるようになって便利です。ですが、赤の他人からもWi-Fiで「ただ乗り」されてしまうので、あんまりお勧めしません。MACアドレスでフィルタリングをかけるような機能はありません。
「WPA2 PSK」に設定した場合、パスワードを設定します。
正しく入力できたら「保存」をタップします。
「ポータブルWi-Fiアクセス」の右側のチェックボックスを入れると、警告が表示されます。
本機能を利用中は、すべての通信がパソコンなどの外部機器を接続した通信とみなされます。
この場合、外部機器が未接続でも通信が発生し、通信料が高額となる場合がありますので、利用が終了次第、本機能を無効にすることを強くお勧めします。
注意事項をよく読んだら「OK」をタップします。
これでテザリングが開始する… はずですが。
通知領域の「テザリング利用中」のアイコンが出現しているので、テザリング中であることが分かります。
しかし、さっきまであったはずの「3G通信中」の水色のアイコンが消えてしまいました。
親機のP-01Dで、ブラウザとかメーラーとかでインターネット接続を確認すると、ネットに接続してない状態であることが分かります。
アクセスポイントを再度切り替える
ネットに接続できないのは、アクセスポイントが強制的に切り替わってしまったのが原因です。
「設定」>「無線とネットワーク」>「モバイルネットワーク」>「アクセスポイント」で、アクセスポイントを変更しようと試みますが…
テザリング中にAPNの変更や修正はできません
と無情の通告。
そこで、さきほどインストールした「APN切り替え」アプリを使ってアクセスポイントを変更してみます。
「APN切り替え」を開くと、「現在のAPN」が、IIJmio以外になっていると思います。
画像ではsp Modeになっています。
IIJmio用のAPNに切り替えます。
少し時間がかかります。
切替が終わると、通知領域の3G通信中の水色のアイコンが出現します。
親機のP-01Dで、ブラウザとかメーラーとかでインターネット接続を確認すると、今度はちゃんとインターネットに接続できました。
子機からP-01Dに接続する
Nexnus7(2012)を子機として、P-01Dに接続します。
「設定」>「Wi-Fi」を開いて、さきほど設定したP-01Dのテザリング用アクセスポイントのSSIDを見つけます。
見つけました。電波は非常に強いです。だって子機のすぐ隣に親機があるから。
P-01DのSSIDをタップします。
パスワード(ネットワークキー)を設定している場合はパスワードを入力します。
IPアドレスを取得中です。ちょっと待ちます。
無事接続できました。
ホントにテザリングで接続しているのか、確認くんにアクセスしてリモートホストを確認してみます。
「〜vmobile.jp」なので、P-01Dを経由してIIJmioで接続していることが分かります。
速度比較
テザリングの場合、親機を経由する分、子機では速度が出ない。
…ような気もするのですが、P-01Dを親機とする場合、親機より子機の方が速度が出ることがしばしばあります。P-01Dが低スペックだからでしょう。
子機の接続を切って、親機のP-01Dで速度を測った場合。
その直後、子機をテザリングでP-01Dに接続して子機で速度を測った場合。
親機を経由するがゆえに遅くなる分よりも、親機のP-01Dの性能が貧弱なせいで子機の方が相対的に速度が速くなる分が多いということなのでしょうか。
テザリングの注意点
テザリングは大食いです。
親機の電池消費が非常に早いです。うっかりテザリングをオンにしたまま、かばんの中に放り込んでおくと大変なことになります。
本職のモバイルルーターに比べると、やっぱり不安定です。
不意にアクセスポイントが切り替わって接続が途切れることがときどきあります。
その都度「APN切替」で、手動でAPNを戻してやる必要があります。
それに加えて、私のP-01Dはどうも暑さに弱い。この時期は大丈夫ですが、夏場の屋外は危ない。
特にGPSが動いている状態でテザリングを有効にするとダメなようです。
個体差もあるかとは思いますが、安定性重視なら他を使った方が無難ではないかと思います。