周回遅れの日記

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FAX電話機の子機の充電池を交換する

キヤノンの古いFAX電話機、CF-H5CLというものを使っている。
もう15年近く前のものだが、まだ故障することなく現役で使えている。
まだ壊れていないのは、

  • 日本メーカーの製品が無駄に高品質だった時期の製品である
  • これを買ったころから、固定電話を使う頻度が減った

といった理由によるものと思われる。

この電話機のコードレス子機(型番CF-H5CL)の充電池がいよいよ寿命を迎えてしまったらしく、充電器から外すと数秒〜30秒ほどしかバッテリが持たなくなってしまった。
今は固定回線を解約してしまう人も多いと聞くが、まだ私は固定電話要らん!というところまで踏み切れないでいる。

固定があった方が便利だと感じることもある。レアケースではあろうが、最近、某メーカーのサポートに電話をするときに「詰んだ」と感じたことがあった。

  • 携帯電話からかけると通話料を取られる
  • 固定電話からかけると通話料はかからないが、子機がバッテリ切れで使えない
  • スマホdeひかり電話」でひかり電話子機化させたスマートフォンからかけると、トーン信号を送れない

トーン信号を送れないと「購入前のお問い合わせは1を、購入後のお問い合わせは2を、解約のお手続きは3を押してください」といったあたりから先に進まないのである。結局、固定電話の本体の受話器からかけて用事を済ませたのだが、使用頻度が低い分、固定電話の本体を狭いところに押し込めてしまったせいでずいぶん窮屈な姿勢で通話することを強いられたのであった。

というわけで、やっぱりバッテリを買い直すことにした。
だがしかし、純正品の「コードレス子機用バッテリ HBT200」はもう買えない。売ってない。

Amazonでも、どこで探してももう販売終了となっている。
まあ15年前の製品じゃ部品無くなっても文句言えないよなあ。

しかし、「HBT200互換」をうたう非純正品バッテリがあるので、入手してみることにした。
ロワジャパン有限会社の「RO-081」という製品である。本来は日立の「HF-CL50 701」という製品のための充電池の互換品のようだが、キヤノンのCF-H5CLにも使えるということのようだ。

さっそく交換してみる。子機の電池蓋をコインでこじあける。

蓋を開けると、電池が出てきた。
15年前からここに入っているニッカド電池。600mAhとある。
それに対し、新しく買ってきたRO-081はNi-MHニッケル水素電池)で2000mAh。
容量がずいぶん違うことに気づいた。これはありがたい。

古い電池のコネクタを引っこ抜く(結構力がいる)。
電池を取り外す。
コネクタには向きがあるので、取り付ける際には向きを間違えないよう、赤い方と黒い方を確認しなければならない。これを間違うと火を噴いたりすることもあるらしい… が、間違った向きに入れようとすると、コネクタの切り欠けが邪魔をして入らない構造になっている。

新しい充電池のコネクタを挿し、電池を電池ボックスに収め、コードが引っかからないように気をつけながら蓋を閉める。
既に充電済みの状態で販売されているようで、要充電のインジケータは表示されない。
さっそく試しに電話をかけてみよう… が、午前0時を過ぎているので自分の携帯にかける。
携帯に表示された自分の電話番号をながめて動作することを確認し、通話料が課金される前に携帯の通話終了ボタンを押して通話を切る。なんか寂しい光景ですなあ。

というわけで、非純正品の充電池はちゃんと使えることが確認できた。

古い充電池を捨てる方法を調べる

Ni-Cdニカド電池)って燃えないゴミの日に出しちゃいけないんだっけ?
一応市役所のホムペを確認すると、たしかに「充電式電池は回収できません」と書いてある。

じゃあどこに捨てればいいのか、というと。

電気店またはスーパーなどの“リサイクル協力店”で小形充電式電池をご購入の際に使用済み 小形充電式電池をお持ち下さい。
リサイクル協力店は一般社団法人JBRCのホームページからご確認頂けます。

http://www.baj.or.jp/recycle/recycle05.html

ということで、本来は新しい充電池を買う際に、新しい充電池を販売する「リサイクル協力店」が引き取るという形を想定していることが分かる。

「リサイクル協力店」とはどこにあるのか。
ここで市区町村ごとに検索できる。
家電量販店、GMS、街の電気屋さんなど、結構あちこちで回収してくれるようだ。
ちなみに東京都豊島区で検索すると、

といった店名が並んでいる。有名どころの量販店やGMSはだいたい入っているようである。

私の場合、新しい充電池の購入店ではないが、通り道にある家電量販店に回収ボックスがあったので、そこに突っ込んできた。

新しい充電池を捨てる方法を調べる

調べていて気になったこと。
新しく買った充電池も、あと十何年か経ったら捨てることになるが、その際どうやって捨てれば良いのだろう。

古い充電池と同様、「リサイクル協力店」が引き取ってくれるのかと思ったが、一般社団法人JBRCのサイトには、

回収はJBRC会員の充電池が対象です。

http://www.jbrc.net/hp/contents/general/

とある。

そこで、新しく買った充電池の輸入販売元である「ロワジャパン有限会社」がJBRC会員企業に含まれていれば新しく買った充電池も引取の対象であるからそれで決着、となるのだが、JBRCのサイトに掲載されている会員企業のリストには「ロワジャパン有限会社」が含まれていない*1
したがって、この新しく買った充電池は、JBRCの回収制度の対象外である、と考えられる。

それでは、「ロワジャパン有限会社」は独自の回収制度を運営しているのか、というとそういうわけでもないようだ。
充電池の裏面にはいろいろ注意事項が書いてあるが、「捨てるときはこうしなさい」という記載はなかった。

まあ、おそらく、JBRC非加盟企業の充電池であっても、回収ボックスに突っ込んじゃえば一緒に回収してもらえるんだろうけどね。
ただそれでも、なんだかすっきりしなくて気になるところではあります。
充電池自体には特に問題はないと思うけどね。安くて容量が多くてありがたいんですが、でも、十年くらい経ってから、「JBRC非加入企業の充電池は、再資源化の際に事故を起こす危険性があるので回収しません」なんてことを言われたら、正直困る。

*1:リストが古く、古い情報を掲載したままである可能性もある