周回遅れの日記

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ヤフオクで出品取消の課金範囲が大幅拡大!

ヤフオクにおける、オークションを出品取消する場合に、出品取消システム利用料が課金される場合が大幅に拡大されました。
いつか出品手数料撤廃と引換に、今後課金の拡大もあるだろうとは思っていましたが、意外なところから来たなあって感じです。
2013/11/27(水)から適用される予定の変更です。

■変更内容
(1)オークションの取り消し時にかかる「出品取消システム利用料」

【変更前】
 出品取消システム利用料は、入札者がいるオークションを取り消す場合にのみかかります。
 
【変更後】
 出品取消システム利用料は、一度でも入札があったオークションを取り消す場合にかかります。
 仕様変更後は、「入札者がいる」オークションだけでなく、「入札を取り消して入札者がいない」
 オークションを取り消す場合にも、出品取消システム利用料がかかります。
※値下げ交渉中のオークションを取り消す場合は出品取消システム利用料はかかりません。

【重要】オークションの「取り消し」と「早期終了」の仕様変更

悪い入札者に狙われたケース

たとえば、出品商品に入札がありました。
入札者の評価を確認したところ、非常に内容が良くない。とても取引したくない相手であったとします。
この場合、出品者としては、入札を取り消します。
入札取消の対象となった入札者は、そのYahoo!Japan IDでは再度入札することができません。ただし、もう再入札されることがないと思って安心していると、その入札者が、別のYahoo!Japan IDで入札してくる可能性があります。
これを回避する方法として、その商品について、全ての入札を取り消してから、出品を取り消す方法があります。出品自体を取り消してしまえば、入札取消の対象となった入札者に落札される可能性はありません。

従来は、すべての入札を取り消してから、出品を取り消せば、出品取消システム手数料525円は課金されませんでした。

しかし、11月27日以降は、このような場合でも、一度でも入札があった以上は出品取消システム手数料が課金されることになります。

ただし、入札者認証制限を設定している場合は、入札取消の対象になった入札者が、簡単に新規に取得した別のIDから入札しにくくなります。したがって、この場合は入札だけ取り消して出品取消は行わず、本来の終了時間が経過するまで待つ、あるいは別の評価の良い入札者が入札してきたところで早期終了することで対処する、ということになるのと思われます。
複アカで自己落札、つまり自分の別のYahoo!IDから自分の出品商品に入札して早期終了するという方法も考えられます。この場合、落札時のシステム手数料を負担しなければなりませんが、1万円未満の商品であれば、出品取消システム手数料525円を払うよりは、5.25%の落札システム手数料を払った方が有利ですね(ただし、ガイドラインに抵触するかどうかは微妙なところです)。

1円出品吊り上げ失敗ケース

たとえば、1万円以上する商品をあえて開始価格1円で出品します。
値段に釣られて入札と注目が集まります。
もし1円で買えるなら欲しい!、もし11円なら、もし21円なら…と気軽に入札する人が増えます。
そんな気軽に入札する人の中に熱くなるタイプが複数含まれていればしめたもの、熱くなった入札者同士がプライドをかけて激しい戦いを繰り広げ、落札価格が相場よりも大幅に高くなることが見込めます。
…が、見込みが外れて、熱くなってくれない場合もしばしばあります。
そんなときに、すべての入札を取り消してから出品を取り消してしまう出品者が見受けられます。思惑どおりの吊り上げに成功するまで、曜日や時間帯を変えて1円出品と取消を繰り返すわけです。

従来は、入札が入った場合でもすべての入札を取り消してから、出品を取り消せば、出品取消システム手数料525円は課金されませんでした。つまり、比較的低リスクで1円出品吊り上げが可能だったのです。

しかし、11月27日以降は、一度でも入札があった以上は出品取消システム手数料が課金されることになります。つまり、1円出品吊り上げに失敗した場合、出品者は出品取消システム手数料を受け入れて出品を取り消すか、希望より低い落札価格を受け入れるかの選択を迫られることになります。1円出品吊り上げはちょっとやりにくくなりました。

したがって、1円出品好きの入札者さんには良い仕様変更ということになろうかと思います。
1円出品で相場以下の落札価格で落とせそうだったのに、逃げられた!という経験をもつ人結構多いらしいですから。

間違えて出品したケース

たとえば、10,000円で買った商品を、開始価格12,000円で出品するつもりで、誤って開始価格1,200円で出品してしまったとします。
この場合、仕入価格を下回った価格で落札される可能性がありますから、開始価格を修正したいところです。しかし、格安での出品ですから、出品直後に入札が入ってしまう可能性もあります。

従来は、入札が入った場合でもすべての入札を取り消してから、誤った出品を取り消せば、出品取消システム手数料525円は課金されませんでした。

しかし、11月27日以降は、出品内容に誤りがあった場合でも、一度でも入札があった以上は出品取消システム手数料が課金されることになります。

したがって、出品者としては、出品内容に誤りがないか、よく確認してから出品することが求められます。

上記の開始価格を誤った例の場合は、取引の多い商品であれば、最終的には平均的な相場価格までは引き上げられることが多いので、あまり傷は深くないかもしれません。個人的に気をつけたいと思っているのは送料関係です。私の場合、低価格帯だとクロネコメール便で発送できるかどうか、大きなものだと宅配便の重量・サイズの表記(うっかり2kg、60サイズのテンプレのまま出品してしまうことがある)あたりを間違えやすいので、気をつけたいと思います。

なお、入札が無ければ、出品を取り消しても出品取消システム手数料が課金されることはありません。出品直後、まだ入札がゼロのうちにミスに気づいた場合は、取り消しても大丈夫です。

ヤフオク税の増税はまだですか?

消費税アップに合わせて5.25%の落札システム手数料が上がると踏んでいるのですが、発表はまだですか?