周回遅れの日記

はてなダイアリーから移転

ヤフオク!で1,000円未満の商品のシステム利用料が値上げに

ヤフオク!で、来年2月16日から1,000円未満の商品についてのシステム利用料が値上げになるそうです。
システム利用料および「ご利用にあたっての注意」改定のお知らせ

ヤフオクでは従来、落札システム利用料は(特定カテゴリを除いて)一律に5.40%でした。
たとえば、商品を100円で落札された場合、後から出品者に100円の5.40%の5円が課金されていたわけです。

が、15年2月16日以降の落札から、落札システム利用料の下限が54円となりました。
1,000×5.40%=54円ですから、1,000円未満(999円以下)の商品については、金額にかかわらず一律に54円の落札システム利用料が課金されることになります。

推測するに… 商品の単価が安くても高くてもシステム側の負荷は変わらないのに、システム利用料は落札価格基準ですから、単価の安い商品が多数取引されると割に合わないからなのではないかと思います。だから単価の安い商品の利用を減らしてもらいたいということでしょうか。まあ単価の安い商品については、リユースするより捨てちゃった方がいいってことですね。

この改定の結果、場合によっては落札価格よりもシステム利用料の方が高額になることがあり得ます。
たとえば、1円で出品した商品がせり上がらず、そのまま1円で落札されてしまった場合、落札者から1円の支払いを受けたあと54円が課金されるので、差引き53円の損になってしまいます。注意したいところです。

例外1−「本、雑誌」・「コミック、アニメグッズ」カテゴリ

「本、雑誌」・「コミック、アニメグッズ」カテゴリについては、最低利用料金54円は適用されないとのことです。
古本の文庫本を100円で落札された場合の落札システム利用料は今までどおり5.40%です。

このカテゴリが例外扱いされる理由としては「「本、雑誌」「コミック、アニメグッズ」カテゴリのオークションは落札価格が999円以下となることが大半です。」とあります。
他に、本については当事者間で送料についての誤認が生じにくく、後述する送料に関するトラブルが生じにくいこともあると思います。ゆうメールやメール便などのリーズナブルな発送方法が多用されるということもあるでしょう。

例外2−送料を出品者が負担する場合

送料を出品者が負担する場合(送料無料で出品する場合)には、最低利用料金54円は適用されず、落札システム利用料は今までどおり5.40%となるそうです。
たとえば、SDカードを100円(送料は落札者負担)で出品し、開始価格で落札された場合は、落札システム利用料は54円課金されますが、SDカードを182円(送料無料・メール便で発送)で出品し、開始価格で落札された場合は、落札システム利用料は182円の5.40%の9円と大幅に安くなります。

理由としては、ヤフオクとして送料無料を推奨したいということが挙げられています。

現在でも、SDカードを開始価格1円、送料全国一律1,500円なんて条件でぼったくり出品するケースがしばしば見受けられます。「1円」という値段に釣られて商品説明をよく読まずに入札し、あとから1,501円を請求されてびっくりする初心者さんが後を絶たず、対策を建てる必要があるということなのでしょう。

「原則送料は実費以内」ルールが策定される、かも

やはり2月中旬をめどに、「原則送料は実費以内」などのルールが策定されるかもよ、みたいな告知もされていますね。送料を実費以上請求している出品者の方は、商品説明中に請求の合理的な根拠を示すとか、梱包資材の原価を明示するといった対策が必要になるかと思います。

1円で出品して1円で落札され、新料金体系の元で落札システム手数料54円を課金されて差し引き53円の損になっても、その分は送料で儲ければ良いと考える向きもあるかもしれませんが、「送料は実費」となれば送料で儲ける道は塞がれてしまうことになります。2月以降、1円出品がどうなるか注目です。

「送料は実費以内」というルールが明示された場合。
「送料は実費」なら当初請求した送料が足らなかった場合にも追加請求していいんだな?ということを言い出す出品者が出てくるのではないかということも危惧されますね。